fiction《アマテラスの誤算013》片山通夫

アマテラス降臨

天孫降臨の図

【609studio】後年、アマテラスはなぜか地上に降りたくなった。殿上人のままだったらきっと今よりも人々の尊敬を集めていたのではと思われる。およそ人間は身近なものよりも遠くで混沌として、ある意味想像できないものには、大いに興味も集めるのではないかと思うからである。 “fiction《アマテラスの誤算013》片山通夫” の続きを読む

フォトエッセー《春まだ浅き・・中山道醒ヶ井宿》片山通夫

中山道のほぼ終わるところに醒ヶ井宿と言う宿場町がある。滋賀県と岐阜県の境にあり伊吹山のふもとだ。この宿場には地蔵川という川があり、山の湧水を集めた、とてもきれいな水が流れている。また「ハリヨ」という魚が泳ぎ「梅花藻」の可憐な花が咲き、見る人の眼を楽しませてくれる。

現代時評plus【ロシア侵略3年】片山通夫 

「漁夫の利」

今年2月で3年が経った。プーチンのロシアは、北朝鮮からの砲弾・ミサイル、兵1万人(推測)を得て侵攻を継続している。そんな中アメリカの大統領は、ゼレンスキーウクライナ大統領をホワイトハウスに招き会談をしたまではよかったが、外交上あり得ない状況で口論し決裂した。取って返してゼレンスキー大統領は欧州で主要各国と会談し、以下に挙げるような、それぞれの国の首長から支持を得た。 “現代時評plus【ロシア侵略3年】片山通夫 ” の続きを読む

story《人形の話》片山通夫

「ひな人形・その由来」

滋賀県・日野町のひな人形

かわいい、もしくは綺麗なお雛様の日、ひな祭りは今日3月3日で女の子の節句として日本各地で盛んだ。ひな祭りの歴史はかなり古く、平安時代中期(約1000年前)にまでさかのぼるという。当時は三月の初めの巳の日に、上巳(じょうし)の節句と言い、無病息災を願う祓いの行事が盛んだった。 “story《人形の話》片山通夫” の続きを読む

fiction《アマテラスの誤算012》片山通夫        

天孫降臨

イメージ

【609studio】さて我々の知っている一般的な天孫降臨は前回書いたように「高千穂(宮崎県)」へ降り立ったニニギノミコトの降臨を指す。記紀神話によると、アマテラスの孫にあたるニニギノミコトは、多くのお供をしたがえて高天原から「九州の高千穂」に降臨し、地上世界の統治者となる。いわゆる「天孫降臨」の神話である。 “fiction《アマテラスの誤算012》片山通夫        ” の続きを読む

fiction《アマテラスの誤算011》片山通夫

三つの天孫降臨

【609studio】アマテラスと天つ神たちは、地上の葦原中つ国を治めるのに手間をかけた。よく知られているように天孫,、つまりニニギノミコトを筑紫の国、日向(ひむか)の高千穂(たかちほ)と言うところに降り立たせた。ヤマトの国の設立につながる。このエピソードは有名で、誰しも知っている天孫降臨である。また霧島と言う鹿児島県の地にも天孫降臨の伝説がある。 “fiction《アマテラスの誤算011》片山通夫” の続きを読む

fiction《アマテラスの誤算010》片山通夫

天にも届けとばかりの出雲大社(根県立古代出雲歴史博物館)

オオクニヌシの国譲り

【609studio】オオクニヌシが出雲の国造りを完成させた頃、高天原のアマテラスは、「稲穂の美しい葦原中国はわたしの子が治める国である」と言って葦原中国の支配権をオオクニヌシから奪おうとした。いや奪うなんて言葉が悪い。(出雲の)国を譲って貰いたいという意味だと思われる。それにしても乱暴な話だ。もっとも出雲の国自体があっちからこっちから土地を引っ張ってくっつけた国だから、あまりえらそうなことは言えない。 “fiction《アマテラスの誤算010》片山通夫” の続きを読む

現代時評plus《買収ではなく投資》片山通夫

石破首相の訪米でトランプ大統領はUSスチールの買収は「買収ではなく投資」だと米国内の世論をなだめる方向に転じたようだ。しかし報道によると全米鉄鋼労働組合が警戒感「政権や両社から連絡を受けていない」と警戒している。まあこれは米国内の問題だから我が国では大きくはならないのではないか。 “現代時評plus《買収ではなく投資》片山通夫” の続きを読む