現代時評《NHK考》山梨良平

この夏、電力不足が叫ばれた。笑っちゃいけないのだろうが、「皆様のNHK」は「スタジオの照明を落として(暗くして)」放送していると再三断っていた。黙っていたらわからないのだろうけど、いかにも「深刻な電力不足」を演出しているように思えた。ところでNHKはいったいいくつの電波で放送しているのだろうか?筆者はめったにテレビを見ないのだけど、安部政権時代からの「政権べったり」の姿勢が気になってニュースなどは見るようにしている。 “現代時評《NHK考》山梨良平” の続きを読む

現代時評《それでも戦争しますか?》山梨良平

安倍国葬が終わった。世論調査で見れば国葬反対が多くを占めた珍しい現象だった。端的に言えばかなり無理をした国葬だった。安部氏が政権を担っていた時代、我が国はひたすら戦争に向かっていた。
9月10日の日刊ゲンダイに作曲家が書かれた「三枝成彰の中高年革命」と言うコラムに「日本はあらためて戦争放棄を宣言すべきだ」と書かれていたのが目に留まった。そこに書かれていた内容がほとんど私の考え方と似ていたので「ふんふん成程」といちいち納得できた。
我々が、日本の所謂タカ派の政治家がやれ防衛だ、防衛費の増強だ、いや敵地先制攻撃はどうだ?挙句に核の共有だなどと一見勇ましい。とにかく攻めることに力点を置いている。仮想敵国は北朝鮮であり、中国であり、最近はウクライナに侵攻したロシアもその仲間入りした。 “現代時評《それでも戦争しますか?》山梨良平” の続きを読む

現代時評《旧統一教会問題》山梨良平

平安時代の加持祈祷

自民党だけではないと思われる。が、相当深く政権与党に食い込んでいるようだ。朝日新聞の調査では8割が自民党だとか…。冗談ではなく「容易ならざる事態」ととらえたほうが良い。それを 自民・茂木幹事長は《旧統一教会と関係断絶「守れなければ離党も」》などと筆者に言わせればのんきに構えているではないか。一部では「信教の自由」や「政教分離」といった憲法の観点から取り締まりに及び腰の人もいるようだが、憲法学者・九州大の南野森(みなみの・しげる)教授は「難しい憲法上の問題と捉えるべきではないんです」と一刀両断(毎日新聞)。つまりこの問題を憲法の観点ではなく《宗教の儀式で人を殺せばその人は逮捕されるし、詐欺をやったら逮捕されたり、また損害賠償も請求されたりするでしょう。それだけのことです。外形的に法に触れる行為や反社会的行為があれば、制裁を受けるのは当たり前です。》と明快だ。つまり強引な勧誘や壷などを高額で売り付けたり、寄付などを強引に強要するのは決して宗教活動ではないと言うことだ。これらの行為は強要や詐欺などの犯罪でしかない。加持祈祷事件を見ても明白だ。そしてこのような「犯罪団体」、つまり今でいう「反社団体」を宗教法人格を持たせることが問題で、人々に誤解を招ねかせる。

重ねて言う。
「信教の自由」などと言わせないで、警察力を使ってでも信者の救済に当たるべきだ。そのための国家権力行使は、かの安倍元首相時代の「レイプ犯逮捕状握り潰し事件」よりも国民の支持を受けること間違いがない。そのために自民党は旧統一教会の名称変更を認めたいきさつを精査して、精査状況・報告をリアルタイムで国民の前にさらけ出して宗教法人格を抹消すべきだ。
 当時の文科大臣・下村博文一人のメンツなんぞより、自民党全体のメンツの方が重要なはずである。いやそれよりも、山上容疑者に代表される「信者の救済」の方が遥かに重要だ。

*加持祈祷事件:宗教的行為である加持祈祷によって少女を死に至らしめた僧侶が、傷害致死罪に問われた事件である。宗教的行為を処罰することが、憲法20条(信教の自由)に違反しないかが争われた憲法学上著名な判例の一つである。 詳細 https://is.gd/lsekJp (ウイキペディア)

 

◇現代時評plus《旧統一教会問題 その4》山梨良平

米紙がトランプ氏と旧統一教会の癒着を一斉報道。バイデン陣営の追求で岸田首相も「ど壺」にハマる可能  =⇒ 今市太郎
https://www.mag2.com/p/money/1219980

表記の通り、アメリカでも旧統一教会とトランプとの癒着に注目が始まった。カルト宗教禁止法案はないが、違法に集めたカルト宗教がその金をトランプに流していたとあっては、米国民も黙っていないのではないか?同時に中間選挙を控えたバイデンはこの機に共和党を叩く方針のようだ。そうするとわが自民党政権は打撃を受ける可能性が高い。 “◇現代時評plus《旧統一教会問題 その4》山梨良平” の続きを読む

◇現代時評plus《旧統一教会問題 その3》山梨良平

日本の政権与党である自民党と統一教会との関係は亡くなった安倍晋三の祖父で同じ元首相の岸信介までさかのぼる。岸信介の略歴を見ると、旧満州国総務庁副部長、商工大臣(第24代)、衆議院議員(9期)、自由民主党幹事長(初代)、自由民主党総裁 (第3代) 、外務大臣(第86・87代)、内閣総理大臣臨時代理、皇學館大学総長 (第2代) などを歴任。戦後は国民に秘密裏にCIAエージェントとしても活動。 (ウイキペディア)

岸はおそらくその優秀な頭脳を買われて戦犯として収容されていた巣鴨プリズンから、米CIAのエージェントとして出された。当時ソ連の共産主義がアメリカなど自由主義と対立し所謂戦後の冷戦時代に入っていた。 “◇現代時評plus《旧統一教会問題 その3》山梨良平” の続きを読む

◇現代時評plus《旧統一教会問題 その2》山梨良平

安倍晋三元首相の悲劇的な死によって再び注目を集めた統一教会。この宗教団体の影響力が程度の差こそあれ、日本の権力層に及んでいるというニュースが日本国内で増えている。スプートニクは韓国の専門家に取材し、統一教会の戦略、権力層への潜入法、日本など近隣諸国での活動状況について尋ねた。

スプートニク:ロシアの通信社。2014年11月10日に設立され、RIAノーボスチとロシアの声に代わってロシア国外での展開を担っている。ロシア政府系メディアであるロシアの今日の傘下にある。
https://jp.sputniknews.com/
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◇現代時評plus《旧統一教会問題 その1》山梨良平

ここ数年、特に安倍政権の間、官界はもとより政界に吹き荒れていた「安倍旋風」が同氏の死亡以降、徐々にではあるが風向きが変わってきたように思える。言ってみれば「吹き返し」である。ここでいう「吹き返し」は無論安倍氏の死亡に伴う風向きの変化だ。特徴的なのは東京地検特捜部が東京五輪組織委清算法人をはじめ、高橋治之元理事の自宅、電通、AOKIホールディングス前会長の青木拡憲)氏(83)の自宅などに家宅捜索を始めた事があげられる。素直に考えればなぜこのタイミングで?と思えるのだが、これも「吹き返し」の一つなのだろう。 “◇現代時評plus《旧統一教会問題 その1》山梨良平” の続きを読む

現代時評plus《旧統一教会問題 その3》山梨良平

安倍氏はある意味、偉大な政治家だった。死して、カルト宗教である旧統一教会と自民党をはじめとする政治家に食い込んでいる実態を明らかにした。
通常の死亡ならこうはならなかった。旧統一教会との関係も表には出なかったはずである。政府も閣議で「国葬」をと急いで決定しなかっただろう。「国葬」で世論の方向を曲げることも、抑え込もうともする必要がなかったはずである。ところが犯人が当該宗教に「家族をバラバラにされた」と言う動機でその広告塔であった安倍氏を殺害した。その当該宗教がカルトであったことが、不幸の始まりだったわけである。偉大な政治家はかくして政界の闇を表に引きずりだしたことになる。 “現代時評plus《旧統一教会問題 その3》山梨良平” の続きを読む

現代時評plus《旧統一教会問題 その2》山梨良平

国葬だそうである。国葬は法的な規定は現在ない。ところが1967年(昭和42年)10月31日に吉田茂氏は従一位大勲位 内閣総理大臣として「国葬儀」が執り行われた。この時もやはり法的根拠はなかった。では安倍氏の国葬を執り行う理由は何か?また執り行うと誰が得をするか?を検証したい。
まず決まった経緯などは「弁護士山中理司のブログ」に詳しいのでそちらを参照していただきたい。 ブログへ
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現代時評plus《旧統一教会問題 その1》山梨良平

ここ数年、特に安倍政権の間、官界はもとより政界に吹き荒れていた「安倍旋風」が同氏の死亡以降、徐々にではあるが風向きが変わってきたように思える。言ってみれば「吹き返し」である。ここでいう「吹き返し」は無論安倍氏の死亡に伴う風向きの変化だ。
特徴的なのは東京地検特捜部が東京五輪組織委清算法人をはじめ、高橋治之元理事の自宅、電通、AOKIホールディングス前会長の青木拡憲)氏(83)の自宅などに家宅捜索を始めた事があげられる。素直に考えればなぜこのタイミングで?と思えるのだが、これも「吹き返し」の一つなのだろう。 “現代時評plus《旧統一教会問題 その1》山梨良平” の続きを読む