《Lapizとは?》Lapiz編集長 井上脩身

ベイルートにて:片山通夫

Lapiz(ラピス)はスペイン語で鉛筆の意味
地球上には、一本の鉛筆すら手にすることができない子どもが大勢いる。
貧困、紛争や戦乱、迫害などによって学ぶ機会を奪われた子どもたち。
鉛筆を持てば、宝物のように大事にし、字を覚え、絵をかくだろう。
世界中の子どたちに笑顔を。
Lapizにはそんな思いが込められている。

連載コラム・日本の島できごと事典 その145《屋嘉比島》渡辺幸重

米軍の慶良間列島上陸日時(琉球新報「沖縄戦新聞」より)

【LapizOnline】沖縄島の西方約20~40kmに浮かぶ慶良間(けらま)列島の西側の島々は座間味村(ざまみそん)に属し、座間味諸島とも呼ばれます。その中でも西側に位置するのが無人の屋嘉比島(やかびじま)で、学生時代に探検部だった私は1973(昭和43)年の夏、「無人島居住実験」と称して男二人で1ヵ月間テント生活をした島です。第二次世界大戦までは銅山として栄え、沖縄戦では米軍が上陸して凄惨な強制集団死(集団自決)事件が起きた島ですが、当時の私はそのことを知らず、あとになって恥ずかしい思いをしました。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その145《屋嘉比島》渡辺幸重” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その144《クナシリ・メナシの戦い》渡辺幸重

ノッカマップで行われるイチャルパの様子(根室市公式サイトより

【LapizOnline】北方四島の一つ、国後島(くなしりとう)と根室海峡を挟んで相対する北海道・知床半島の東南側の目梨(めなし)地方で1789(寛政元)年、アイヌ民族が松前藩に対して蜂起する事件「クナシリ・メナシ(国後・目梨)の戦い」が起きました。事件当時は「寛政蝦夷蜂起」「寛政蝦夷の乱」「国後騒動」「寛政元年蝦夷騒擾」などと称され,近代以降は「寛政元年の蝦夷騒乱」「寛政の乱」「クナシリ・メナシの乱」「クナシリ・メナシ地方アイヌの蜂起」などとも呼ばれます。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その144《クナシリ・メナシの戦い》渡辺幸重” の続きを読む

ごあいさつ

毎日暑い日が続いております。いかがお過ごしでしょうか。
東北地方では豪雨被害でお亡くなりになったり、水害などの被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
皆様におかれましてはご自愛されるよう。

8月7日は立秋だとか。
たとえ目に見えなくとも「風の音」に秋のさわやかさを感じたいものです。

Photo & Journal 609studio

LapizOnlineからの重要なお知らせ:編集室

かねてからお知らせいたしておりますように、従来からのLapizOnlineのドメイン「https://lapiz-international.com/」は2024年8月末日を持ちまして廃止いたします。
データのダウンロードも同日までです。ご注意ください。

連載コラム・日本の島できごと事典 その142《黒曜石》渡辺幸重

 【LapizOnline】黒曜石(こくようせき)はケイ酸を主成分とし、磨くと美しい光沢を持つ火山岩で、硬度が高く、刃物を作るのに適していることから世界各地で先史時代からナイフや石器として広く使用されてきました。日本列島でも旧石器時代から黒曜石製の刃物や矢尻、鏃、装飾品などが作られています。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その142《黒曜石》渡辺幸重” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その141《リュウキュウアユ》渡辺幸重

リュウキュウアユ(ホライズン「奄美大島の川」サイトより)

【LapizOnline】国立環境研究所の「侵入生物データベース」サイトでリュウキュウアユの分布図をみると、奄美地方が「自然分布」、沖縄島周辺が「外来分布」となっています。リュウキュウアユは元々奄美大島と沖縄島に自然分布していたはずなのにこの違いは何なのでしょうか。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その141《リュウキュウアユ》渡辺幸重” の続きを読む

Lapizstory《出雲の神々そして鬼が行く道006》片山通夫

【LapizOnline】鬼が行く道

鬼たちが山中深く棲んでいる地域が丹波の国である。丹波は福知山(京都府下)や篠山(兵庫県下)にまたがる地域をいう。この地域に鬼が出てくる記録は、平安時代にさかのぼる。陰陽師(おんみょうじ、おんようじ)が活躍した頃である。陰陽師は平安の頃、人が理解できなかった世の中の事象を解決した神に近い存在だった。 “Lapizstory《出雲の神々そして鬼が行く道006》片山通夫” の続きを読む