【LapizOnline】23,24年の空です。
恐ろしい空や雲、色のが溢れた夏でした。
見えないところで、竜巻や夕立が降ったことでしょう。
もうしぬかと思いました。
毎日欠かさず続けた1万歩も、7月のなかばからは7かけに。9月に入って1万歩になりましたが、7,8月には近くのイオンモールの冷房をの中で歩いたり、休みながらの散歩を。
また、大阪に行き地下街をグルグル歩いて1万歩を目ざしました。
6月に10個目のガンの手術を受けても、退院後一週間で1万歩を歩きましたが・・・
この夏の暑さには完敗でした。本当は乾杯!したかった。
とりとめのない話《峠越え「出屋敷峠」》中川眞須良
奈良県五條市の中心 R24号線 「本陣」の交差点を南へとれば通称十津川街道(R168)を地元の人は五新線と呼んでいる。賀名生梅林(あのうばいりん・左の写真)を右手に見、城戸の信号を過ぎたあたりから少し上り勾配がきつくなってくる。紀伊半島の大分水嶺(だいぶんすいれい)天辻峠(てんつじとうげ)の真下を貫く地上650m新天辻トンネルの入口が見えてくるのも間もなくだろう。少し雲が増え風切音が大きくなったが今日の天気予報に雨はないが過去に「峠の長いトンネルをでると土砂降り」の経験は数多い。 “とりとめのない話《峠越え「出屋敷峠」》中川眞須良” の続きを読む
編集長が行く《特攻のまち、知覧 02》 文・写真 井上脩身
鳥濱トメしのぶ知覧茶屋
【LapizOnline】知覧をたずねた。特攻隊についての遺品や資料の大半は知覧特攻平和会館で保管、展示されている。
同会館の玄関を入ると、まず目に入るのが一式戦闘機「隼」の機体だ。私は戦争が目的(当然のことだが)である戦闘機を見るのは好きでない。しかし卓庚鉉が特攻出撃のため搭乗したのは隼だ。目をこらした。機体の銅には大きく日の丸がえがかれている。操縦席は地上から2・5メートルくらいの高さにある。もし女学生が出撃を見送りに来ていたら、その中にトメの娘がいないか、目を走らせたであろう。操縦かんをにぎったとき、アリランを口ずさんだだろうか。わたしはグレーの機体を見ながら、卓庚鉉に思いをめぐらしたのであった。 “編集長が行く《特攻のまち、知覧 02》 文・写真 井上脩身” の続きを読む
編集長が行く《特攻のまち、知覧 01》 文・写真 井上脩身
アリラン特攻隊の悲劇
【LapizOnline】6月上旬、兵庫県東部の山あいでホタル狩りをした。静かな清流の上で光を点滅させながら舞う数十匹のホタルを目にし、心が和むおもいであった。一匹のホタルを手のひらにのせていて、ふと、映画『ホタル』のラストシーンをおもいだした。映画に登場するのはひとりの朝鮮人特攻隊員。彼は知覧から飛び立ち、南の海で散る。そのおもいはどうであったのだろう。「特攻のまち」といわれる鹿児島県南九州市知覧町をたずねた。
LapizOpinion《Webメディアの台頭》一之瀬明
【LapizOnline】アメリカの話。 元メディア幹部のフィドラー氏は1980年代に「人々は紙に印刷された新聞を必要としないだろう」と唱えた。「新聞は持ち運びの出来る機器によって配信される。
そして人々はそれを読む」というわけだ。
印刷された新聞を買うという行為は、端末に配信されるニュースを読むのと同等だ。勢い印刷工場でインクを使って、いや紙そのものを輪転機にかけ、トラックで運び、町の新聞スタンドで販売すると言うスタイルはすでに遅れている形態だと言わんばかり。 “LapizOpinion《Webメディアの台頭》一之瀬明” の続きを読む
フォト・エッセー《時の流れと朝の空》鄭容順
びえんと《憲法違反の死刑執行》Lapiz編集長 井上脩身
――飯塚事件にみる司法の犯罪――
【LapizOnline】32年前、福岡県飯塚市で小学生の女児2人が殺害された飯塚事件の再審請求審で、福岡地裁は6月5日、再審を認めない決定をした。事件の犯人とされた久間三千年さんは、判決が確定後に死刑を執行されており、死刑後に無実となる初のケースでは、と期待されたが、裁判官は「死刑制度護持」という国家のメンツにしばられたのだ。私は以前、「びえんと」のなかで京アニ事件を取り上げたさいに飯塚事件にも触れ、「報復主義に基づく死刑制度を考え直すよう」求めた。もし久間さんが無実であるならば報復される理由すらない。再審をすべきかどうかを判断するにさいし、「誤った死刑執行ではなかったか」との思いが裁判官の頭の片隅にすらないならば、「無辜の救済」という再審の理念は空念仏になる。 “びえんと《憲法違反の死刑執行》Lapiz編集長 井上脩身” の続きを読む
サハリン 夏の風景 Lee E-sik
昔見た風景《食い倒れ人形最後の日》片山通夫
【LapizOnline】写真は永年大阪の人に愛されてきた道頓堀の「食い倒れ人形」最後の日。大勢のファンが集まって別れを惜しんだ。 “昔見た風景《食い倒れ人形最後の日》片山通夫” の続きを読む
Lapiz2024秋号Vol.51《巻頭言》井上脩身編集長
【LapizOnline】購入した本をつんどくにしたまま、読んでないことすら忘れてしまうことは二度や三度ではなく、何かの拍子に見つけてハッと恥じ入ることがあります。『知覧からの手紙』はそんな本の一つでした。水口文乃さんというフリー記者が著したもので、2007年、新潮社から刊行されています。2008年頃、大阪の書店で「知覧」の文字が目に触れ、買い求めた記憶があります。当時、私は新聞社の外郭団体に勤務していて、忙しくしていました。16年間も放置していたのです。「ごめんなさい」と言いながら、本を開きました。 “Lapiz2024秋号Vol.51《巻頭言》井上脩身編集長” の続きを読む