徒然の章《不順な気候》中務敦行

この春の天候は近年の温暖化に逆らって、異常なモノでした。寒い日が続き、あちこちで積雪が見られました。「暑さ、寒さも彼岸まで」と言われますが、関西では「お水取りが終わると、春が来る」と語り継がれてきました。その通りにならないのがこの春。春はウメの開花から始まりますが、この春はずいぶん長く咲いたように感じました。開花と一緒に、寒波がやってきたからでしょう。逆に早咲きで有名な「河津桜」は、例年なら2月下順に満開になるのですが、京都・淀の水路沿いの花は2月末になっても、2~3分咲き。同じに行った城南宮では梅はいつものように花びらが舞っていました。大阪城、月ヶ瀬梅林なども少し早めだったようです。花を追って各地を回ったこの春の花を遅ればせながらお届けいたします。
2024