三つの天孫降臨
【609studio】アマテラスと天つ神たちは、地上の葦原中つ国を治めるのに手間をかけた。よく知られているように天孫,、つまりニニギノミコトを筑紫の国、日向(ひむか)の高千穂(たかちほ)と言うところに降り立たせた。ヤマトの国の設立につながる。このエピソードは有名で、誰しも知っている天孫降臨である。また霧島と言う鹿児島県の地にも天孫降臨の伝説がある。 “fiction《アマテラスの誤算011》片山通夫” の続きを読む
Lapiz Online & 片山通夫公式サイト photo:出雲
三つの天孫降臨
【609studio】アマテラスと天つ神たちは、地上の葦原中つ国を治めるのに手間をかけた。よく知られているように天孫,、つまりニニギノミコトを筑紫の国、日向(ひむか)の高千穂(たかちほ)と言うところに降り立たせた。ヤマトの国の設立につながる。このエピソードは有名で、誰しも知っている天孫降臨である。また霧島と言う鹿児島県の地にも天孫降臨の伝説がある。 “fiction《アマテラスの誤算011》片山通夫” の続きを読む
オオクニヌシの国譲り
【609studio】オオクニヌシが出雲の国造りを完成させた頃、高天原のアマテラスは、「稲穂の美しい葦原中国はわたしの子が治める国である」と言って葦原中国の支配権をオオクニヌシから奪おうとした。いや奪うなんて言葉が悪い。(出雲の)国を譲って貰いたいという意味だと思われる。それにしても乱暴な話だ。もっとも出雲の国自体があっちからこっちから土地を引っ張ってくっつけた国だから、あまりえらそうなことは言えない。 “fiction《アマテラスの誤算010》片山通夫” の続きを読む
アマテラスのプライド
【609studio】話は前後するが、アマテラスは亡くなったイザナミの夫イザナギが禊(みそぎ)をしたその目から生まれた女神である。弟神にツクヨミ、スサノオがいる。このスサノオが問題児で亡くなった母・イザナミに会いたいと黄泉の国に行こうと駄々をこねる。その前に高天原のアマテラスに、いとまごいに出かけ、なぜか高天原で大暴れして遂には高天原から追放される。姉のアマテラスも諦めざるを得ない問題児だった。ただ筆者が思うにアマテラスは今でいう「学級委員長タイプだったのではないか」と。確かに美貌が備わり、神としての能力も他にあまたおられる神様に比してずば抜けていた。 “fiction《アマテラスの誤算009》片山通夫” の続きを読む
お帰り
出雲にお集まりになった神様たちはそれぞれの国へお帰りになるのであるが、それぞれの国ではどのようにお迎えされるのかは定かではない。ただ神在月の間、神様たちはどのような酒を召し上がっていたのか少し興味があるので、今風にインターネットで調べてみた。 “fiction《アマテラスの誤算008》片山通夫” の続きを読む
時には文化人スサノオ
【609studio】出雲風土記や古事記や日本書紀に見られるように、出雲は文化が発達した国だった。大陸(中国や渤海)や朝鮮半島という当時の文化の先進国が海を隔ててそこにあるわけだ。そして八束水臣津野命(ヤツカミズオミツヌノミコト)が「出雲は小さい国だ。どこかの国を縫いつけて大きくしよう」とばかりに、新羅などに綱をひっかけて手繰り寄せた。 “fiction《アマテラスの誤算007》片山通夫” の続きを読む
ヤマタノオロチ
【609studio】出雲の国に神様が集まったのはいつのことなのかはわからないが、いわゆる国つ神が集まったらしいので、相当古くからお集まりになっていたようだ。スサノオが高天原を追い出されて出雲に流れ着いた時には、既にヤマタノオロチが足名椎(あしなづち)、手名椎(てなづち)という国つ神の娘、稲田姫を、ヤマタノオロチの危害から逃れたのはスサノオが、八つの谷と八つの峰を覆う八首八尾の巨龍という特撮怪獣並みのクラスのスケールを持つ大魔獣を退治した。既に足名椎、手名椎という国つ神が出雲の地に住んでいたようだ。この瑞穂の国はもともとは国つ神の棲む国だった。しかし国つ神は天つ神より能力に欠けていてヤマタノオロチの言いなりだった。その怪獣クラスのオロチを退治したスサノオは母・イザナミのいる黄泉の国に行きたいと泣き叫ぶアカンタレでなく、怪獣をも退治する強い紙に変身したのも不思議だが、史実ではそうなっている。きっと稲田姫は相当美人だったのではないかと推察出来る。
不定期・続く
神在月(かみありつき)
【609studio】今一つスケールの大きい話、わけのわからん話がある。出雲の国には「神在月」と言う月がある。出雲以外の国では「神無月」と呼ぶ。旧暦10月、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月を指す。 “fiction《アマテラスの誤算005》片山通夫” の続きを読む
神迎神事(かみむかえしんじ)
【609studio】出雲大社の西、およそ1キロメートルに「稲佐の浜」がある。夕日が綺麗な浜だ。この浜に弁天島と呼ぶ島がある。古くは「沖御前」といい、遥か沖にあったといわれているが、砂浜が広がって浜伝いに歩いて行けるようになった。
“fiction《アマテラスの誤算004》片山通夫” の続きを読む
もうわかった?「混沌の世界」
【609studio】イザナミとイザナギの男女の神は混沌とした中に放り出された。
そしてわけもわからないうちに、貰った「アメノヌボコ」を、それこそ混沌としっぱなしの「混沌」に差し込み、混沌を固めた。アメノヌボコとは「天之瓊矛」と日本書紀での呼び方で、古事記では「天沼矛」と表記されている。 矛(ホコ)は、長い柄の先に両刃の剣を付けた武器を指す。 “fiction《アマテラスの誤算003》片山通夫 ” の続きを読む
神でさえひとりで生きていた時代
【609studio】この世がまだまだ混沌としていた頃、まだまだはっきりとしない、言ってみればボヨヨーンと神も仏もいるかいないかわからなかった時代の話から始まる物語があった。
「何とかせにゃ」、「わかっとるがな」
神様は上も下も右も左もわからないままに何とか考えをまとめようとしていた。言ってみればやけくその結果、混沌の神様が「誰か下におろして堅めさせよう」と決断した。
「ひとりじゃ誰も行ってくれんじゃろう」
「男と女の対ではどうじゃ?」
「ワシらも一人神じゃて対の神なんてぜーたくじゃ」
しかしこの混沌を何とかせなーならんと言う結論は出ていたので、そこにいた神様みんなで「そーじゃ、そうじゃ」と言った囃子て無責任極まりない決め方で決まった。
不定期・続く