現代時評《起こるか?クーデター》片山通夫

もちろん私の単なる推論でしかない話だが、昨秋から今に至るまで、ロシアの状況はあまり芳しくないようだ。当初、つまりほぼ一年前に満を持してウクライナに攻め込んだのはいいが、ウクライナ国境付近に車列64キロが衛星写真で撮影された。無論この車列はロシア軍のものだ。つまり何らかの理由で前に進めなくなったわけだ。通常の考えでは燃料の補給や車両の不備が原因なのかもしれないと思う。プーチン氏は「キエフ(今はキーフ)を1週間で陥落させる」予定だったようだ。その64キロメートルの車列は混迷する戦況の予兆だった。 “現代時評《起こるか?クーデター》片山通夫” の続きを読む

現代時評《河野洋平氏の良識》片山通夫

「70数年前に日本は決心したじゃないかと。尊い命を犠牲にして、我々今ここに繁栄を得ているのです。決して忘れません、決してあの過ちは繰り返しません。何十年も言い続けて、その結果がこの政策転換というのは、私はあり得ないと、そう思っているのです」「安倍政治というものに非常に大きな問題があったと思います」
元衆議院議長・河野洋平氏はTBSの「報道特集」という番組でこう語った。 “現代時評《河野洋平氏の良識》片山通夫” の続きを読む

現代時評《ロシアとNATOの戦い》山梨良平

昨年2月24日にプーチンのロシアがウクライナに攻め込んだ。なぜなのか、本当のところはプーチンの心のそこにあるからわからない。プーチンが声にして説明してもそれが事実かどうかは誰にもわからないし、わかったところでそれが真実であるかどうかも不明だ。またこの10か月程の間に様々な理由を述べている。それは戦況によってどんどん変わってきたし、今後も変わるだろう。 “現代時評《ロシアとNATOの戦い》山梨良平” の続きを読む

◆現代時評《自浄システムを失った自民党》片山通夫

新年明けましたおめでとうございます。本年も現代時評をよろしくお願いいたします。
昨年末に、杉田水脈総務政務官が更迭された。彼女に日頃の言動に政権の維持がむずかしくなってきたようだ。一つは2018年の月刊誌「新潮45」への寄稿文の中でつづった、LGBTQなどの性的少数者に対する「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がない」と書いた件だ。もう一つは、「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」とした、16年の国連女性差別撤廃委員会に出席した際の自身のブログでの発言だ。(毎日新聞 2022/12/27電子版) “◆現代時評《自浄システムを失った自民党》片山通夫” の続きを読む

現代時評plus《いつか来た道》片山通夫

まず最初に、あるSNSで日本と中国のあらゆる面での国力を比較されているのを見た。すべてが事実なのかどうかは確認していないがおおよそその通りだろうとうなずけるので、転用させていただく。

●中国の国防予算:27兆円
日本の国防予算:5兆円

●中国人民解放軍人数:243万人
中国人民解放軍予備役:100万人
日本の自衛官数   :24,7万人
自衛隊の予備自衛官 :5万人

●中国の核保有
現在200~3000と推定
(色々な研究所で大きく数字は異なる)
2027年には700発(米国防省推定)
2030年には1000発(米国防省推定
日本 ゼロのはず(除く米軍)

●中国の人口:14億人
日本の人口 :1.2億人

●中国の国土面積 :9.597.000K㎡
日本の国土面積 :  377.900K㎡

●日本の中国との貿易比率:24%
中国の日本との貿易比率 :7%

●中国のGDP   :19.911.593US$
日本のGDP   : 4.912.147US$
(参考:米国のGDP:25.346.805US$)

●中国の食料自給率 :73%
日本の食料自給率 :37%
(注:飼料・肥料が輸入されない場合もっと低くなります)

●中国のエネルギー自給率 :80%以上
日本のエネルギー自給率 :11.2% “現代時評plus《いつか来た道》片山通夫” の続きを読む

現代時評《軍事費増強による戦争誘発の恐怖》井上脩身

政府は12月16日、「国家安全保障戦略」など安保関連3文書を改定、閣議決定した。このなかで、相手国のミサイル発射拠点などをたたく反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有を明記し、2027年度に防衛費をGDP比2%に増額する方針を掲げた。これによって同年度までの5年間で防衛費が43兆円と現行の1・57倍に膨れ上がり、法人税、たばこ税、復興特別所得税を増税する。敵基地攻撃能力はその文言から明らかなように仮想敵国を想定し、相手国基地をミサイルで襲撃しようというもので、専守防衛の範囲を逸脱した明白に憲法に反する軍事行動である。わが国は、平和憲法の精神をかなぐり捨て、軍拡競争に突入することになった。 “現代時評《軍事費増強による戦争誘発の恐怖》井上脩身” の続きを読む

現代時評plus《先制敵基地攻撃とロシア #2》山梨良平

そんな折に日本の岸田首相は「閣議決定」という無謀な手で、敵基地攻撃能力を持つことにし、「防衛力」という「戦力」に「先制攻撃」を付け加えた。敵基地攻撃能力とは、弾道ミサイルの発射基地など敵国の基地や拠点などを攻撃する装備能力。 反撃能力ともいう。戦後の平和主義から一変した政策である。 “現代時評plus《先制敵基地攻撃とロシア #2》山梨良平” の続きを読む

現代時評plus《先制敵基地攻撃とロシア #1》山梨良平

一般に我が国の仮想敵国は中国や北朝鮮と言われている。過去に帝政ロシアは我が国と戦ったことがある。19054年から1905年のことだった。いわゆる日露戦争である。幸いにして我が国の勝利に終わったことは周知の通りだ。 “現代時評plus《先制敵基地攻撃とロシア #1》山梨良平” の続きを読む

現代時評《防衛費と大災害》貝塚次郎

南海トラフ地震で想定される震度や津波の高さ(気象庁HP)

初めに内閣府がまとめ2019年4月に発表された資料によると、南海トラフ地震の被害の想定によると次のようになります。

 

 

時期      2035年を中心に前後5年(地震予測モデル)
想定規模   マグニチュード9.1(東日本大震災の約10倍の規模)
想定震度7の地域   10県 151市町村
津波の高さ    最大34m  到達時間 最短2~3分(高知・和歌山)?
想定される被害地域  静岡県から宮崎県 地域人口 約6600万人
想定される被害
死者          32万人
建物の倒壊      約238万戸
避難者(1週間後)  960万人
食料の不足      9600万人分
経済的被害      220兆3000億円                             上記が今後十数年の間に必ず起こる南海トラフ地震の概略です。 “現代時評《防衛費と大災害》貝塚次郎” の続きを読む

現代時評《日本って悲しい国になってしまった》片山通夫

近隣諸国に見放されている気がしてならない。ここで改めて近隣諸国とは?と考えてみる。言うまでもなく、我が国は日本海を隔てて、ロシア、中国、北朝鮮、韓国と隣接している。そして沖縄の石垣島から西へおよそ100キロメートルで台湾である。
その台湾への支持もなんだかあやふや、曖昧模糊とした支持。何しろ中国に気を使っているのだから。きっと貿易関連、アメリカに同調、世界の風潮などが考えられる原因だ。いや、もしかして国際的な流行に乗り遅れるのを恐れたか?

一方、地理的には韓国が最短の隣国なのだろうが、安部政権時代には、嫌韓のオンパレードで書店ではまるで「お祭り」状態。韓国がわが安倍政権のいうこと聞かないので輸出を止めたら、韓国は他の輸入先を探し、挙句は自前で生産するという結果に陥った。これじゃ今まで輸出してきた国内企業は泣きを見ているのではないかと思う。
馬鹿のやることの馬鹿さ加減には驚いた。
北朝鮮とはミサイル騒動や拉致問題、中国とは台湾有事を画策(ホントかな?)していると騒ぎ新疆ウイグルの人権問題に(遠くから)吠える。何しろテロ国家らしい、北朝鮮は。 “現代時評《日本って悲しい国になってしまった》片山通夫” の続きを読む