現代時評plus《金の匂いに群がるというより食い物にする輩たち》山梨良平

既視感がこの数年いつも筆者の頭というか感情に付きまとっていた。モリカケに始まって、いや実はもっと以前からそうだったのだろうが、「悪徳御用商人と悪代官」と云うコンビが我が国の政界を徘徊しているという構図である。 “現代時評plus《金の匂いに群がるというより食い物にする輩たち》山梨良平” の続きを読む

現代時評plus《ネットデモというツール》片山通夫

 「検察庁法案 今国会断念 定年延長反発受け 秋以降の成立目指す」2020/5/19 東京新聞電子版)

こんな見出しが躍った。記事には

「政治を動かす声」は、改正案が実質審議入りした八日夜に三十代女性がツイッターに投稿した「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグ(検索目印)付きの書き込み。コロナ対策に集中すべき時に法案を通そうとする政府・与党に批判の声が多く集まり、会員制交流サイト(SNS)を使った「ネット・デモ」の様相となった。 “現代時評plus《ネットデモというツール》片山通夫” の続きを読む

現代時評《森羅万象を担当する男》山梨良平

もう一年以上前になるので、少し新聞のアーカイブを調べてみたら動画がYouTubeに残っていた
「あの、総理大臣でございますから、森羅万象すべて、担当しておりますので」
酒の上の戯言ではない。YouTubeに残っている動画は参議院予算委員会での発言だ。議事録にも残っているはずだが、これは調べていない。 “現代時評《森羅万象を担当する男》山梨良平” の続きを読む

現代時評《何をかいわんや?》片山通夫

凍ったロープ

いや もう7年になるという。彼はその間、選挙で勝ち続けてきた。その原因は勿論ある。国民は「政治に無関心」だったり「寛容の精神」で彼を許したりしてきた。選挙に行かない国民、突出する首相夫人の言動に驚くだけ、つまり国民は彼ら夫婦の言動をほとんど見過ごしてきた。国会で野党が糾弾しようにも、マスコミを懐柔してきた安倍首相には一切答えなかった。何しろ、日本特派員協会や日本記者クラブでの会見などは、7年の間一切出席したことがなかったといわれている。 “現代時評《何をかいわんや?》片山通夫” の続きを読む

現代時評《嘘で固めたコロナ戦線》片山通夫

昔、そう、日本が無謀な戦争をやっていた頃、敵から攻撃を受けて逃げるさまを転進と称していた。
例えば「(前略)昨年八月以降引続き、上陸せる優勢なる敵軍を同島の一角に圧迫し激戦敢闘、克く敵戦力を撃砕しつつありしが、其の目的を達成せるに依り、二月上旬同島を撤し、他に転進せしめられたり。(後略) 」と1943年2月、ガダルカナル島の戦い(ケ号作戦)における「敗退」を大本営発表で「転進」と表現した。大本営発表(2月9日19時)である。 “現代時評《嘘で固めたコロナ戦線》片山通夫” の続きを読む

現代時評《政治と新型コロナウイルス》山梨良平

国際政治もややこしい。最近台湾とWHOのさや当てが激しい。筆者が思うに、もとをただせば中国が台湾の自分の国のひとつの省としか見ていないということから始まったように思える。「原則論」である。あれだけ広い面積を持ちながらである。圧倒的な経済力で国連加盟国を味方につけ、ついにはWHOからも締め出した。 “現代時評《政治と新型コロナウイルス》山梨良平” の続きを読む

現代時評《台湾の話》片山通夫

コロナウイルスのおかげでどこへも行かずに自宅で一日過ごしていると、色んなことを考える。天気のいい日などは時には車で人の少ないところへ出かけるが、雨が降っている日などは、今まで読めなかった本や資料の整理とかして過ごすことが多い。もちろん朝から晩までというわけではない。ぼーっとして過ごす場合も多い。(メタボになりそうって言ったら友人が何をいまさらッて!?) “現代時評《台湾の話》片山通夫” の続きを読む

現代時評《子ども文化への視点なき一斉休校》Lapiz編集長 井上脩身

新型コロナウイルスの感染拡大にともなって安倍晋三首相は2月27日、全国の小中高校、特別支援学校に対し3月2日から春休みまでの休校を要請。子どもたちは春休みが終わるまでの1カ月余り、家に閉じこもる状態になっている。「感染収束のためにはやむを得ない」との声がある一方で、共働き夫婦から「仕事を休まねばならず、収入が減る」と悲鳴が上がる。こうした「感染収束」か「生活維持」かの議論のなかで欠けているのは子ども文化への視点である。「今はそれどころでない」と、国中が自粛ムードに包まれているが、子ども文化への支えをなくすと、子どもの心は荒廃する。 “現代時評《子ども文化への視点なき一斉休校》Lapiz編集長 井上脩身” の続きを読む