現代時評《岸田・時代錯誤首相の脱落》井上脩身

【609studio】岸田文雄首相は14日、自民党の総裁選に立候補しないことを表明した。私は3年前の自民党総裁選で、岸田氏が「令和版所得倍増計画」を公約に掲げて当選したときから「時代錯誤首相」だと考えていた。はたして「なにをやりたいのかわからない」「やりたいことのない政治家」などと、政治評論家らから酷評されることとなった。現在の日本がどういう状態なのかを適格に分析できない首相であれば、やることなすことすべてがちぐはぐになり、揚げ句の果て、首相の座を投げ出すのは当然であろう。 “現代時評《岸田・時代錯誤首相の脱落》井上脩身” の続きを読む

現代時評《上げ底先進国》井上脩身

~競争力低下と小選挙区制~

【609studio】衆議院に小選挙区制が導入されて30年がたった。世襲議員が増え、政治の劣化が指摘されるなか、スイスの国際経営開発研究所(IMD)が2024年版「世界競争力ランキング」を発表、日本は38位と低迷した。競争力の衰えは円相場にも影響し、1ドルが150円~160円と円安が続いている。小選挙区制が導入された1994年ころ、IMD競争力が5位以内、円相場が94円(1995年平均)であったことを思うと、経済力の急激な低下は目を覆うばかりである。政府はG7国家にふさわしい外見を装うために、借金をかさねてきた。その総額は1297兆円とCDPの2倍を超える。これを菓子折りにたとえるなら、外見は30個の饅頭が詰まっているようにみせかけ、実は20個しか入っていない上げ底経済といえるだろう。わが国は世襲政治家らによる″上げ底先進国″なのである。 “現代時評《上げ底先進国》井上脩身” の続きを読む

現代時評《配達員の「なりすまし」横行》山梨良平

【609studio】《配達員の「なりすまし」横行》こんな見出しの記事が目についた。昨今、「なりすまし」が横行していることは知っていた。誰かになりすまして、SNSなどに書いたり、返事をしたり・・・。しかしこの「配達員に」と言うことは実態のある人間になりすましたのかと気になった。
記事は東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/337940?rct=t_news “現代時評《配達員の「なりすまし」横行》山梨良平” の続きを読む

◆◇現代時評《梅雨》片山通夫

【609studio】梅雨真っただ中である。以前は「男性的な梅雨」などと激しく降って、あくる日にはカラッと晴れる梅雨だとか、「カラ梅雨」と言って雨がまったくと言って降らない梅雨をこう呼んだ。しかし「男性的な梅雨」と言う表現は「セクハラ」だということかどうかわからないが、既に姿を消した。「カラ梅雨」はいわゆる梅雨であろう期間にもかかわらず雨の降らないことを表現する。こちらの呼び名は健在のようだ。 “◆◇現代時評《梅雨》片山通夫” の続きを読む

現代時評《出入国管理法改定とマクリーン判決》井上脩身

出入国管理及び難民認定法(出入国管理法)の改定案が6月9日、参議院で可決された。改定法は、難民申請が3回目以降の人を強制送還の対象とするなど、政府とって「好ましくない人」をこれまで以上に強圧的に排除できるようにした。私は先月、本欄で我が国の憲法の基本原則である国民主権の「国民」が日本国籍を有する者である点をとらえ、「人民不在の国民限定憲法」であると指摘した。 “現代時評《出入国管理法改定とマクリーン判決》井上脩身” の続きを読む

現代時評plus《地道に生きたいものだ。》山梨良平

出入国管理法改定や《「国会が閉じればカネの問題は消える」と自民議員 政治資金規正法改正案、生煮えのまま19日成立へ》。今のうち、つまり数の論理で国会を牛耳ることができる今のうちにとばかりに・・・完全に野党は無論、国民をなめ切っている。東京新聞
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現代時評《親馬鹿ちゃんりん蕎麦屋の風鈴》片山通夫

【609studio】6月も半ばを過ぎて全国的に真夏日を迎えている。暑い日には筆者は蕎麦よりもうどんを好む関西人だが、落語に出てくる「時そば」を上方落語で聞いたことがある。「時うどん」と言うのだが、これはどうも頂けない。この場合はやはり蕎麦でないと・・・。
もっとも「時蕎麦」は冬の食べ物だ。 “現代時評《親馬鹿ちゃんりん蕎麦屋の風鈴》片山通夫” の続きを読む