◆現代時評《旧統一教会のマインドコントロール》井上脩身

永岡桂子文部科学相は22日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対して質問権を行使した。旧統一教会に対する解散命令を裁判所に請求できるかどうかの調査として行われたもので、これに先立ち、岸田文雄首相は被害者救済に向けての新たな法案を今国会に提出する方針を表明した。こうした中で浮上したのが、宗教団体が行うマインドコントロールがどこまで許されるか、である。信仰は言うまでもなく個々人の心問題だ。憲法が保障する信仰の自由とは何なのか。1946年11月に公布されて以来初めてといえる憲法上の難問である。 “◆現代時評《旧統一教会のマインドコントロール》井上脩身” の続きを読む

現代時評《節くれだった手》貝塚次郎

ベルリンの壁:撮影1990 片山通夫

 私が今思っていることはロシアとウクライナの戦争です。何の力もない私が何も言いてもどうにもならない事は十分に承知していますが、お付き合い下さい。

過去30年以前の旧ソ連や東欧諸国の歴史を箇条書きにしてみました。

1985年  ゴルバチョフ ソ連共産党書記長に就任 (ペレ    ストロイカ)
1989年  ポーランド選挙で 連帯 圧勝     (ワレサ地藤亮就任)
同    ルーマニアでチャウチェスク政権崩壊
同    ベルリンの壁 崩壊
同    マルタ会談  冷戦終結
1990年  東西ドイツが統一
1991年  ソ連邦崩壊体 ロシア連邦誕生 初代大統領にエリツイン就任 “現代時評《節くれだった手》貝塚次郎” の続きを読む

◇◇現代時評plus《丹波篠山で考えたこと》片山通夫

秋の丹波の山と登り窯

過日秋色の丹波篠山で一日遊んだ。コロナもすこし落ち着いてきたのか人出は結構あった。江戸時代から城下町篠山の商業の中心として栄えた河原町妻入商家が残っている通りには、いわゆる丹波焼の丹波古陶館という美術館でがある。美術館としては小さいが好きな人には応えられない古丹波を満喫できる。美術館に入ると、昔、著名な写真家である土門拳氏が撮った古丹波の写真を思い出す。詳細は忘れてしまったが丹波の地、篠山近郊の今田地区に多くの窯元があり、土門氏は登り窯の妖艶に燃える炎が立杭焼を作っているというような意味のことを写真と共に書いていたように記憶する。 “◇◇現代時評plus《丹波篠山で考えたこと》片山通夫” の続きを読む

◆現代時評《北朝鮮との関係》山梨良平

北朝鮮が最近ミサイルの発射にいそしんでいる。日本のマスコミや政府などはその度に言及に抗議している政府の姿勢を報道している。たいてい、そしておそらくは「在北京の大使館を通じて在北京の北朝鮮の大使館あてに」である。ところが大使同士が会って抗議したとかいうような具体的な話はない。「厳重に抗議した」だけである。時には「関係機関を通じて」ということもあるようだ。インターネットで調べてみた。
「政府の北朝鮮への抗議ルートに関する質問主意書」が衆議院議員逢坂誠二(立憲民主党)から2018年4月に出ていた。
(詳細 https://onl.sc/iKrC7wZ)
しかしこの答弁は「回答を差し控える」であった。また外務省はホームページで「本日の北朝鮮による弾道ミサイル発射に関し、北京の『大使館ルート』を通じ、本日午後12時頃、北朝鮮側に対し、概要以下の申入れを行いました。」とは2009年7月。

考え合わせると大使館ルートとはファックスで抗議文を送ることのようだ。ここで問題となるのは、北朝鮮へ抗議する唯一の手段、すなわち「北京大使館ルート」はファックスでしかない。またモンゴルの首都、ウランバートルで北朝鮮の代表を会談することもあるようだが現在このルートは休眠中。
つまり日本と北朝鮮両国とのパイプは無いに等しい。

一方、北朝鮮と国交のない国は世界で日本を含め36ヶ国(地域等含む)で全体の15%程度。逆に国交を樹立していない国は東アジアに限っていうと日本と韓国、台湾のみ。それにしても韓国は分断国家で休戦中、台湾はおそらく北朝鮮が中国の手前…。こうしてみると日本だけが特異な存在に見えてくる。
そんな関係の日朝両国は重大な問題、すなわち戦後処理(第二次世界大戦)、拉致問題、そしてミサイルなどの重要問題を先送りしている。
これらの問題に両国が真摯に向き合わない限り膠着状態は変化しない。日本が本当に拉致問題を自主的に解決する気があるなら、またミサイルの脅威を国民の為にも避けたいなら、せめて会って話す必要がある。韓国と北朝鮮は休戦ラインを挟んでホットラインで音声で意思の疎通をはかっているように。
それには「北朝鮮」という呼び名も変えて行かなければなるまい。先方がそれでいいというなら別だが。

現代時評《壺から出られん自民党》片山通夫

冗談だろうが、「今年の漢字」に選ばれたというジョーク。

旧統一教会の政治家への浸透は驚くほどだ。特に自民党中枢と目されている安倍派。山際氏などはあの答弁を聞いていて、単なる小心者の保身の弁だと100歩譲って思われる。まあ、国民の中の不平氏の憂さを晴らす程度、言い換えればガス抜き程度だと失礼ながらそう感じる。しかし看過できないのが、実際はわからない部分が多い中で旧統一教会との「深い付き合い」をしている、もしくはしているであろう政治家。 “現代時評《壺から出られん自民党》片山通夫” の続きを読む

現代時評《NHK考》山梨良平

この夏、電力不足が叫ばれた。笑っちゃいけないのだろうが、「皆様のNHK」は「スタジオの照明を落として(暗くして)」放送していると再三断っていた。黙っていたらわからないのだろうけど、いかにも「深刻な電力不足」を演出しているように思えた。ところでNHKはいったいいくつの電波で放送しているのだろうか?筆者はめったにテレビを見ないのだけど、安部政権時代からの「政権べったり」の姿勢が気になってニュースなどは見るようにしている。 “現代時評《NHK考》山梨良平” の続きを読む

◇◇現代時評《四面楚歌の日本》片山通夫

戦術核を使うか、いや、おそらくブラフだろう、まさか使えまい等々様々な思惑が交差している。実際、万一戦術核が使われたら世界は本格的な核戦争に陥るか、プーチンの核でとどまっているかは全く予測できない。それほど世界は馬鹿でもないかもしれないし、何かのはずみで・・・。いやいや、そんなことを考えたくない。 “◇◇現代時評《四面楚歌の日本》片山通夫” の続きを読む

現代時評《満州国建国と重なるウクライナ4州併合》井上脩身

 ロシアのプーチン大統領は9月30日、ウクライナの東部・南部の4州をロシア領に編入すると宣言した。強奪というほかないロシアによるウクライナ領土の併合に対し、ウクライナは反転攻勢を展開しロシア軍を猛攻、ウクライナ戦争は新た局面に入った。岸田首相は10月3日の所信表明演説で「力による一方的な現状変更は許されない」と非難したが、90年前の1932年、軍事占領した中国東北部の満州に傀儡国家である満州国を成立させたのはわが国である。ウクライナ4州併合を満州国建国と重ね合わせると、ウクライナ戦争の今後をうらなう、あるキーワードがうかびあがる。「Iの国」である。 “現代時評《満州国建国と重なるウクライナ4州併合》井上脩身” の続きを読む

現代時評《日本は北朝鮮とどのようなつきあい方をして来たか?》片山通夫

最近朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)からのミサイル発射が多くなった。一日に複数のミサイルが発射されることもある。いったい北朝鮮、もしくは東アジアで何が起こっているのかはうかがい知ることは困難だ。 “現代時評《日本は北朝鮮とどのようなつきあい方をして来たか?》片山通夫” の続きを読む

現代時評《北朝鮮がミサイル発射した。》片山通夫

北朝鮮がミサイルを撃った。最高高度は1000㎞、飛距離は4600㎞。日本の「上空」をはるかに超えて、宇宙空間を飛んだようだ。高度400㎞では、国際宇宙ステーション(ISS)が回っている。その2倍以上の高度となるととてもじゃないけど「日本上空」ではなく「宇宙空間」としか言いようがない。
それを「日本上空を飛んだ」という表現はかなり無理があるというか、まったくの「為にする」嘘だ。ここでかなりの誤解があるようなので北朝鮮が発射する毎に日本国内で説明される「語句」を調べてみた。 “現代時評《北朝鮮がミサイル発射した。》片山通夫” の続きを読む