現代時評plus《もっと外交交渉力を!》山梨良平

南北、つまり韓国と北朝鮮両国の事である。もともとそんなに仲がいいわけではなかったが、このところ極度に悪くなってきている。真相はわからないから、筆者の憶測でしかないが、一触即発の危機であるなんでも汚物風船を飛ばしたとか。なんだか子供の喧嘩じみているが、あまり楽観はできない。北朝鮮は既にロシアに加勢してウクライナ戦線に兵を派遣しているようだ。この事態をわが身に置き換えて考えてみればその深刻さがよく理解できよう。 “現代時評plus《もっと外交交渉力を!》山梨良平” の続きを読む

現代時評《石破首相の「核共有」を阻む被団協のノーベル賞受賞》渡辺幸重

~平和賞が私たちに警告する“戦争への道”~

日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)のノーベル平和賞受賞が決まった。しかし、私たちは喜んでばかりはいられない。いや、私たちは喜んではいけない。これは私たちにとって“戦争への道”“平和の危機”への警鐘を鳴らされていることだからだ。

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現代時評《ノーベル平和賞とアジア版NATO》井上脩身

ノーベル平和賞

【609studio】日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に今年のノーベル平和賞が授与されることになった。ノーベル賞委員会が11日、発表したもので、国内外から称賛と歓喜の声がわきあがった。東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議出席のためラオスに滞在中の石破茂首相は記者会見で「意義深い」と述べた。 “現代時評《ノーベル平和賞とアジア版NATO》井上脩身” の続きを読む

現代時評《国民の生命と財産を守る政治》片山通夫

10/4所信表明中の石破首相

【609studio】自民党の石破氏が石破内閣を発足させたとニュースを見ながら、イスラエルが地上部隊をレバノン南部に侵攻させたというニュースも。石破氏にとってはとんでもないスタートだ。何しろ我が国は「米国の植民地」だと言われていて、故安部首相がまだ宣誓もしていないトランプ氏にわざわざ尻尾を振りに行った程の仲らしいから。
おまけに石破氏は総裁選挙前から「日米地位協定」の改訂を公言していた。つまりアメリカとハードな交渉をする気満々だった。 “現代時評《国民の生命と財産を守る政治》片山通夫” の続きを読む

現代時評《卑劣な差別者と闘う女性オバマ》 井上脩身

アメリカ大統領選はトランプ前大統領とハリス副大統領の対決となり、9月10日、両候補がテレビ討論会で相まみえた。いささか冗漫な論戦に飽き飽きしだしたころ、トランプ前大統領の口から信じがたい言葉が飛び出した。「移民がペットを食っている
というのだ。「移民は野蛮人」とばかりの下劣な差別発言である。大統領時代、非白人である中南米からの移民排除政策をとってきたトランプ前大統領といえども、「平等」が民主主義の根本原理であることを知らないわけではあるまい。にもかかわらず、平然と発せられた今回のペット発言は、彼が政治的な欠落者にとどまらず、人格的な欠落者であることを示している。このような人物が再び大統領に選ばれるならば、アメリカ史最大の汚点になるに相違ない。 “現代時評《卑劣な差別者と闘う女性オバマ》 井上脩身” の続きを読む

現代時評plus《ロシアじゃないけど非常事態省》片山通夫

【609studio】この稿を書いている今、(24/9/21 13:00現在)能登半島は台風14号の影響か、気象庁によると石川県に大雨特別警報が出されている。能登半島の7つの河川で氾濫が発生したという。気象庁は正午前から記者会見で「命を守る」よう要請している。まさに非常事態の様相だ。突然の事故や爆発ではない。台風や豪雨はある程度前もって予測できると言うことを、気象庁は盛んに注意している。よく知られているように気象庁は国土交通省内の組織だ。ところがこの気象庁のホームページでは民間の広告を募集している。聞くところによると予算不足を補うためらしいが、これは未確認だ。 “現代時評plus《ロシアじゃないけど非常事態省》片山通夫” の続きを読む

現代時評《地震、雷、火事、おやじ》片山通夫

鯰に御札を貼る要石-出典:国立国会図書館デジタルコレクション

【609studio】かなり古いことわざだとは思っていた。「地震」は恐ろしいのは確かに一番だと言える。江戸時代から色んな地震に名前が付けられていた。国会図書館には「地震年表(江戸期:1605年~1868年)」と言うのが残っている。
そしてたいていが大暴れするナマズが描かれていて地震が起こる。科学的根拠はない。地震の規模は、マグニチュード(M)7.0~7.1 と推定されているがこれも定かではない。ナマズが「迷惑だ」と怒っているかもしれない。 “現代時評《地震、雷、火事、おやじ》片山通夫” の続きを読む

現代時評《サハリンでもあった朝鮮人虐殺事件》片山通夫

9月に入ると関東大震災時の混乱で相当数の朝鮮人が殺されたというニュースが各紙から流れる。東京都知事は今年も追悼文を出すことはなかった。その理由は既に新聞等でご存じだろうから、ここでは書かない。ただはじめて埼玉県知事からの追悼文が届き代読された。同じ日本の敗戦時、当時の樺太(現サハリン)で同じような虐殺事件が起こった。これは筆者がサハリンへ取材に通いだした頃に知った。事件の概略は下記の通りである。 “現代時評《サハリンでもあった朝鮮人虐殺事件》片山通夫” の続きを読む

現代時評plus《8月に思ったこと》山梨良平

地蔵盆

【609stdio】毎年のことだが8月は思うことが多い。これは特に筆者だけではあるまい。思いつくままに書き出してみると、ヒロシマやナガサキと言った「重量級」への思い、敗戦と言った決して芳しくない出来事は当然ながら、これら「重量級」の思いはなかなかかんたんにはここで書くことは難しい。多くの人の命を虫けらのように扱った戦争と言う魔物が80年になんなんとする今もなお重く覆いかぶさってくる。 “現代時評plus《8月に思ったこと》山梨良平” の続きを読む

現代時評《災害ニッポン、どーする?》片山通夫

【SDGs 609studio】台風10号(サンサン)が日本列島を縦断してようやく熱帯低気圧になり、消滅していった。当初、四国沖から紀伊半島、近畿辺りに上陸するかと思われた10号は西に方向を変え奄美を経て南九州に上陸し長崎から東に方向を変えて九州を横断した。
台風の進路もなかなか予測がつかない時代に入ったように素人ながら考える。
予測がつかないと言うことは、今回の10号のように長期間同じような場所に居座る事にもなる。ひいては豪雨の被害も大きくなり、弛んだ地盤は土砂崩れなどの被害を誘発する。 “現代時評《災害ニッポン、どーする?》片山通夫” の続きを読む