「首塚」
老いの坂峠には「酒呑童子の首塚」がある。不浄な鬼の首を都に持ち込むことを拒まれた源頼光はここにその首を埋めた。考えてみれば、京都は平安の昔から妖怪変化の巣窟だった。化野は葬送の地で風葬の地だった。 “丹波紀行《鬼が行く道 003》片山通夫” の続きを読む
片山通夫公式サイト photo:宍道湖のほとり
「首塚」
老いの坂峠には「酒呑童子の首塚」がある。不浄な鬼の首を都に持ち込むことを拒まれた源頼光はここにその首を埋めた。考えてみれば、京都は平安の昔から妖怪変化の巣窟だった。化野は葬送の地で風葬の地だった。 “丹波紀行《鬼が行く道 003》片山通夫” の続きを読む
電話と言ってもいわゆるスマホの事。何十年も携帯電話と付き合ってきた。国内にいても、どこか遠くの国にいても、まずその国のSIMカードを手に入れることを第一にしていた。ロシア(サハリンが主だったが)へ行くことが年に2・3回と言う時期が続いた頃は、ロシアの電話機を買ったこともあった。その方が簡単で安く上がったからだ。 “現代時評plus《電話のない生活》片山通夫” の続きを読む
「丹波国」
丹波には京の都に出没する鬼が棲むという。都の西には化野があり、その西側の老いの坂峠を越えて亀岡に入るとそこは丹波の国。化野(あだしの、仇野、徒野とも)は、京都の嵯峨野の奥にある小倉山の麓の野。 “丹波紀行《鬼が行く道 002》片山通夫” の続きを読む
「はじめに」
長年、もう半世紀以上も前、ボクは丹波と言う地名にあこがれていた。そのころの丹波はボクにとっては「不可思議な国」であり、遠く未知の国だった。毎日大阪駅では夕刻に蒸気機関車に引かれて急行が出雲の国へ行く。 “丹波紀行《鬼が行く道 001》片山通夫” の続きを読む
「解散するとか、解散しないとか、それは法人のことです。教団が解散することはないのです」旧統一教会の田中富広会長談(毎日新聞2025/3/25付)
つまり「信仰は心の問題だから」と言うわけである。 “現代時評《解散命令の及ぶ先》片山通夫” の続きを読む
アマテラスの誤算
【609studio】卑弥呼がアマテラスの化身だったということは日本史上最大の機密事項だった。天上神と地上の女王、よく考えればアマテラスが地上に降りるにはそれ相当の地位や場所が必要である。つまり太陽神であるアマテラスが鎮座するには、生半可なことは出来ない。国つ神たちは無論神武天皇も困ってしまった。そこで「化身」という手段を用いた。アマテラスも自らの化身なら納得も行く。 “fiction《アマテラスの誤算 完》片山通夫” の続きを読む
卑弥呼登場
【609studio】アマテラスにはひとつの秘密があった。それは北九州での出来事である。神武東征に先立ってアマテラスも北部九州に降り立った。5世後の孫の行く末を案じてのことである。アマテラスも人の子、いや神の子だった。 “fiction《アマテラスの誤算017》片山通夫” の続きを読む
アマテラスの行幸
【609studio】アマテラスはやはり偉大だが、その姿を直接拝むことは出来ないのだ。つまり、字のごとく「神格化」された神様である。神無月に生まれた筆者にとってはなおさら遠い、尊い神様である。 “fiction《アマテラスの誤算016》片山通夫” の続きを読む
奈良・御杖村から伊勢神宮へ
【609studio】アマテラスをお祀りする場所を求めて国中を旅していた倭姫命(やまとひめのみこと)が、候補地の一つとして杖を置いたとの伝承が残る村がある。奈良・御杖村(みつえむら)である。第11代垂仁天皇の第四皇女で、母は皇后の日葉酢媛命。垂仁天皇25年3月丙申にアマテラスを伊勢の地に祀ったとされ、斎宮の伝説上の起源とされるが倭姫命。彼女はアマテラスをどこにお迎えするのか国中を旅したという伝説が残っている。 “fiction《アマテラスの誤算015》片山通夫” の続きを読む
伊勢神宮に鎮座されるアマテラス
【609studio】話は少し戻る。神武天皇という初代の天皇が居られた。アマテラスの五世孫であり、高御産巣日神の五世の外孫と古事記や日本書紀に記述されている。ヤマト一帯の指導者であった長髄彦らを滅ぼして征服(神武東征)した天皇。
この神武天皇が何とか国つ神を平定して治めだしたのでアマテラスも「あら、いいわね。私も行ってみよ」とばかりに出かけられたのではないか。神武天皇が既に平定しているのだから、もう安心・安全とばかりに降りてこられた。
困ったのは神武天皇だ。さあどうする?どこにお迎えする?などなど大騒ぎで、高天原に「ちょっと待って」と掛け合って、待ってもらった。その間にアマテラスに鎮座していただく場所や社を決めなきゃと大騒ぎだ。
不定期・続く