モノローグ《もう遅いとは思いたくない》&路傍の風景

「新型コロナで戦略物資になった医療用マスクで日本は大きく出遅れた」
これは5月11日(月)のニューズウイーク電子版に載った記事のタイトルである。
そして日本は中国にそれを依存しようとしていると危惧して「それでいいのか」と説く。医療用のマスクが外国に依存するというのは、なるほど、非常に危険な話だ。特に今のような切羽詰まった状況では。

しかしことはそう単純な話ではない。やれグローバル社会だ、国際分業だ、いやそれよりもコストが安い中国は世界の工場だ云々と言ったのはだれか。それを、その政策を推し進めようとしてきたのはだれか。食料を売り渡し、今また種子を、水資源を国際社会に売り渡そうとしている輩がいる。もうそろそろ目を覚まさなければ取り返しのつかない事態に陥る。もう遅いのかもしれないが。

【609 Studio】email newsletter> 2020年5月12日 No.950

────────────────
【609 Studio】email newsletter> 2020年5月12日 No.950
────────────────
フォト・ジャーナリスト片山通夫のメールマガジンは現代時評、ロシア・サハリンの話題、Lapiz編集長・井上脩身氏のコラムなど多彩な話題満載!購読無料!
────────────────
***Lapiz2020春号 3月1日発行***
https://lapiz-international.com/

主な項目
CoverStory [アイスチューリップ]
Oikoの眼 吾孫子観音 阪堺電車
読切連載「アカンタレ勘太 4」
宿場町「大垣宿」 神宿る。三国神社の大欅
などなど
─────────────
【著書案内】

《サハリン逍遥》 片山通夫写真集

サハリン残留朝鮮人の取材のため15年間サハリンに通った写真家が自
然や人々の暮らしを折にふれて撮りためた素顔のサハリン。さり気ないア
プローチでとらえた被写体にユーモラスな文章をそえた魅力的な写真集。

群像社刊 モノクロ152ページ、予価1800円+税

群像社サイトからお買い求めいただけます!!
http://gunzosha.cart.fc2.com/ca8/198/p-r-s/

サハリン逍遥が電子ブックになりました!
http://www.shinanobook.com/genre/book/3775 “【609 Studio】email newsletter> 2020年5月12日 No.950” の続きを読む

現代時評《何をかいわんや?》片山通夫

凍ったロープ

いや もう7年になるという。彼はその間、選挙で勝ち続けてきた。その原因は勿論ある。国民は「政治に無関心」だったり「寛容の精神」で彼を許したりしてきた。選挙に行かない国民、突出する首相夫人の言動に驚くだけ、つまり国民は彼ら夫婦の言動をほとんど見過ごしてきた。国会で野党が糾弾しようにも、マスコミを懐柔してきた安倍首相には一切答えなかった。何しろ、日本特派員協会や日本記者クラブでの会見などは、7年の間一切出席したことがなかったといわれている。 “現代時評《何をかいわんや?》片山通夫” の続きを読む

モノローグ《台湾事情》&路傍の風景 片山通夫

WHOの総会が近々始まるという。台湾はこのコロナ騒ぎで目覚ましい活躍ぶりだ。世間ではこのウイルスは中国・武漢市が発祥だとか。それかどうかはともかく、国連からはじき出された台湾は中国を意識して早期に抑え込んだ。そして世界の国々を味方にしてWHOの総会に参加する意向が強い。面白くないのは中国、WHOの事務局長を取り込んで・・・。しかし世界の主だった国が台湾の参加を支持しているのが中国には面白くない。

モノローグ《ふと思いついたこと》&路傍の風景

廃校とその教室

アベノマスク。466億もかけるなら、その資金でマスク工場や医療従事者用の防護服などを生産する工場を作り、そこで仕事がなくなった人たちに生産依頼すればいいと思う。
学校の廃校など工場用地は地方にいくらでもありそうだ。ただし利権はついてないぞ!念のため

モノローグ《信じられる言葉》&路傍の風景

結界:古神道である神籬や磐座信仰は、神の依り代であるとともに、その鎮守の森や森林や山や海や川や岩や木などは、禁足地である場所も多く、神域や常世と現世の端境を境界線を示すために、神社・寺院などの境内や建築物では意図的に段差を設けたり、扉や柵、鳥居や注連縄などを用いる。古神道や神道において、一定範囲の空間に設定されたタブー(禁足)を視覚化したものとも言え、それは聖なる領域(常世)と俗なる領域(現世)という二つの世「界」を「結」びつける役割をも持つ。

世の中には聞いてすっと心に響く言葉とそうでない言葉がある。先ごろ来のコロナウイルス騒ぎの中で各国の首長が国民に向かって様々な言葉で話しているのを聞いていると「なるほど!」と思わずうなずくときがある。ドイツのメルケル首相が国民の前で話した内容は安倍首相が記者会見で話した内容とほぼ同じだ。要はコロナウイルスに対して冷静にしかし我慢して政府の協力してもらいたいということだ。
しかしながら国民にまっすぐ向かって話すメルケル首相と、おそらく官僚の書いた原稿を読み上げる安倍首相との差は歴然だと感じた。つまり原稿を読むだけの安倍首相のスピーチは心を動かされなかったということだ。信じられる言葉を聞きたかったと思う。