モノローグ《リラ冷え》&路傍の風景

リラ(ライラック)

「リラ冷え」という言葉がある。とてもきれいな言葉だ。5月下旬の北海道は、暖かくなったと思ったら急に冷え込むという気候の変化が見られる。そんな時期に札幌市民がふつうに使っている言葉、それが「リラ冷え」。ちなみにリラはフランス語で花の「lilas」。ライラックのこと。
リラ冷えが起こる原因は、オホーツク海高気圧で、冷たい空気が北海道に影響し気温で言うと20度台から10度台へどーんと下がる。そんな気候を言う。でも、いよいよ初夏突入か、という季節を告げる花というわけ。

リラ冷えという言葉は榛谷(はんがい)美枝子さんという北海道を代表する俳人が作った。有名になったのは渡辺淳一の「リラ冷えの街」という小説。

モノローグ《声なき声》&路傍の風景

人魚塚(滋賀県日野町)

ツイッターデモがなんでも700万とか・・。そして一昨日・金曜日の委員会採決は伸びた。自民党はあくまで今週に採決に持ち込むつもりのようだ。安倍の祖父、岸信介が吐いた有名なせりふがある。「声なき声を聞け」。60年安保の時、官邸が、議事堂が、「安保反対」の声に埋め尽くされ、国の中枢が機能不全のような状態に陥っていた時のことだ。記憶ではその時後楽園球場では巨人戦がたたかわれていた。ジャイアンツコールが鳴り響いていた。岸は言った。「これこそが国民の声だ」

彼には聞きたくない声は聞こえないという病気(?)持ちだったようだ。しっかりと孫はそのDNAを受け継いでいるようだ。そしてその孫が首相になった。数々のごまかしを続けた。挙句の果てに検察までをその手中に収めようとしている。反対の声は60年当時とは数が違う。謙虚に国民の声に耳を傾けることだ。

モノローグ《アベノマスク》&路傍の風景

人魚塚(滋賀県日野町)

今日16日、アベノマスクが拙宅に届いていた。何しろ466億+8億( ̄□ ̄;)!!
庶民の我々には恐れ多くて取り合えず仏壇に供えておいた。噂の通り小さい。これがそんなにするとは思えないが、安倍首相に言わせればそうらしい。不良品も結構あるとか…。それで厚生省では8億かけてより分けてるらしいが、目視で2枚重ねた内側の部分はどうして目視できるんだろうと疑問に。きっといちいち袋から出して見るんだろうな。
安倍さんの周辺には必ず怪しい金の匂いが漂ってる。特別嗅覚がよいわけではないんのだが・・。

モノローグ《もう遅いとは思いたくない》&路傍の風景

「新型コロナで戦略物資になった医療用マスクで日本は大きく出遅れた」
これは5月11日(月)のニューズウイーク電子版に載った記事のタイトルである。
そして日本は中国にそれを依存しようとしていると危惧して「それでいいのか」と説く。医療用のマスクが外国に依存するというのは、なるほど、非常に危険な話だ。特に今のような切羽詰まった状況では。

しかしことはそう単純な話ではない。やれグローバル社会だ、国際分業だ、いやそれよりもコストが安い中国は世界の工場だ云々と言ったのはだれか。それを、その政策を推し進めようとしてきたのはだれか。食料を売り渡し、今また種子を、水資源を国際社会に売り渡そうとしている輩がいる。もうそろそろ目を覚まさなければ取り返しのつかない事態に陥る。もう遅いのかもしれないが。

【609 Studio】email newsletter> 2020年5月12日 No.950

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現代時評《何をかいわんや?》片山通夫

凍ったロープ

いや もう7年になるという。彼はその間、選挙で勝ち続けてきた。その原因は勿論ある。国民は「政治に無関心」だったり「寛容の精神」で彼を許したりしてきた。選挙に行かない国民、突出する首相夫人の言動に驚くだけ、つまり国民は彼ら夫婦の言動をほとんど見過ごしてきた。国会で野党が糾弾しようにも、マスコミを懐柔してきた安倍首相には一切答えなかった。何しろ、日本特派員協会や日本記者クラブでの会見などは、7年の間一切出席したことがなかったといわれている。 “現代時評《何をかいわんや?》片山通夫” の続きを読む

モノローグ《台湾事情》&路傍の風景 片山通夫

WHOの総会が近々始まるという。台湾はこのコロナ騒ぎで目覚ましい活躍ぶりだ。世間ではこのウイルスは中国・武漢市が発祥だとか。それかどうかはともかく、国連からはじき出された台湾は中国を意識して早期に抑え込んだ。そして世界の国々を味方にしてWHOの総会に参加する意向が強い。面白くないのは中国、WHOの事務局長を取り込んで・・・。しかし世界の主だった国が台湾の参加を支持しているのが中国には面白くない。