現代時評《近頃巷で流行るモノ》片山通夫  

近頃巷で流行るモノ、新型コロナは別格として、忖度政治家、忖度マスコミ、それになびく国民。右傾化する政治家の心を読んでみると、悲しいかな彼、彼女の主義主張に一本筋が通ているとはとても思えない。
筆者の事務所の近くにある元自民党の府会議員、維新が幅を利かせるような風潮が見えだしたら、つまり橋下某が立ち上げた維新にさっと鞍替え。まあその変わり身の早いこと。選挙でインタビューした元民社党系(古い例で恐縮ですが)の議員もいつの間にか維新の議員に変身。地方議員に見られる変身の術は大阪だけか? “現代時評《近頃巷で流行るモノ》片山通夫  ” の続きを読む

現代時評《大統領選に見るトランプ神話》井上脩身

アメリカ大統領選はバイデン前副大統領が306人の選挙人を獲得、次期大統領になることが決定的となった。232人にとどまったトランプ大統領の敗北は誰の目にも明らかだが、「彼(バイデン氏)は不正があったため勝てた」とツイート(11月17日付毎日新聞)するなど、一貫して選挙の不正を訴え、敗北宣言をしない構えである。トランプ支持者も「選挙を盗むな」と抗議集会を開くなど、トランプ熱はなお冷めやらない。彼らを突き動かしているのは「本当の勝者はトランプ」という神話であろう。バイデン氏が経済政策で行き詰まればトランプ神話の火が燃えあがるのは必至である。トランプ氏はその神話に新たな神話をついで、2024年の大統領選でリベンジを図ろうとするにちがいない。今回の大統領選の真の決着は4年後であろう。 “現代時評《大統領選に見るトランプ神話》井上脩身” の続きを読む

◇◇現代時評《無責任ニッポン》山梨良平

トランプ大統領はこの選挙で敗北を認めようとしない。「票を盗まれた」と裁判を起こしている。今のところ(11月15日時点)では、なお裁判で事態解決に突き進む姿勢を見せている。さすがの共和党もスムーズな「政権移管」を危惧してきた。 “◇◇現代時評《無責任ニッポン》山梨良平” の続きを読む

現代時評《恥ずかしくない?》片山通夫

「大阪都構想『否決』、マスコミ『疑惑の報道』がミスリードした結果だ」(高橋洋一嘉悦大学教授・内閣官房参与の11月2日のTwitterの言葉。)これは投票日の一週間前の10月26日、毎日新聞一面に「市4分割 コスト218億円増 大阪市財政局が試算」という記事への批判だと思われる。「虚報→フェイク」だといわずに「ミスリード」というところが語るに落ちた感がする。 “現代時評《恥ずかしくない?》片山通夫” の続きを読む

現代時評《たたき上げ首長》山梨良平

斉藤 猛 ・東京都江戸川区長

 

「江戸川“叩き上げ”区長の決断力 またも独自コロナ対策発表」
2020/10/31 日刊ゲンダイWEb版に上記のタイトルの記事が掲載された。 記事は「江戸川区は28日、高齢者施設や小中学校で働く全ての人々に、PCR検査を無料で実施することを発表した。」で始まる。 “現代時評《たたき上げ首長》山梨良平” の続きを読む

現代時評《学問の自由を奪う菅首相》 井上脩身

~日本学術会問題を考える~

               

 菅義偉氏が首相に就任して1カ月余りがたったばかりというのに、日本学術会議の会員任命を菅首相が拒否したことが大きな政治問題になっている。政府は「推薦された候補をそのまま任命する義務はない」との立場をとっているが、この問題はつまるところ、①首相が任命を拒否することが許されるか②許されるならその範囲はどこまでか――という2点につきる。私は新聞報道などを基に政府答弁を分析した。その結果、6人を任命拒否する正当な根拠は全くなく、日本学術会議法をねじ曲げた違法行為であることがわかった。菅首相は「法律にしたがった」と述べているが、6人を拒否するために、法律をねじまげのたである。憲法は「学問の自由は、これを保障する」(第23条)と規定する。菅首相はこの憲法上の権利を否定し、学問研究を政府の意のままにしようとしているのである。 “現代時評《学問の自由を奪う菅首相》 井上脩身” の続きを読む

【609 Studio】email newsletter

2020年10月20日 No.971
────────────────
フォト・ジャーナリスト片山通夫のメールマガジンは現代時評、
ロシア・サハリンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載!
購読無料!
────────────────
LAPIZ ONLINE からのお知らせ
☆LAPIZ ONLINEに2020夏・秋合併号全記事のINDEXを掲載しました。秋の夜長にぜひお読みください。
https://bit.ly/3dyHEkW

☆LAPIZ ONLINEでおなじみの「徒然の章」作者・中務敦行氏の
写真展  「塔のある風景」が次の通り開催されます。
ぜひお越しください。

会期 10月30日(金)から11月5日(木)10:00~19:00
最終日は14:00
会場 富士フィルムフォトサロン大阪
中央区本町2-5-7メットライフ本町スクエア1F 06-6205-8000
──────────────
◇◇現代時評《馬鹿だねえ、菅首相》山梨良平
──────────────
実際は誰が発案したのか知らないけど、今回の学術会議のメンバーの選考に手を突っ込んだ菅首相、馬鹿としか言いようがない。

考えてもみな!安倍内閣では官僚を手玉にとれたからって、如何に政府の傘下にあり、予算を10億だか受け取っていても、霞が関の官僚とは立場が違うんだ。出世欲に目がくらんで、もしくは生活のために目を閉じて、嘘八百を国会で並べ立てる連中と、10億で食っている学術会議のメンバーとは立場が違う。

学術会議のメンバーはずれたって、個人単位でみるとマイナスにはならんのだ。つまり個人的には痛痒を感じない。それより国際的にわが国の政府の評判が落ちる危険のほうが大きい。
そんなこんなで馬鹿だねえ、菅首相。
──────────────
◇◇新型コロナウイルス&地震・噴火 ◇◇
──────────────
【地震・噴火情報】

https://www.jma.go.jp/jma/index.html

https://weather.smt.docomo.ne.jp/quake/qlist.html

【新型コロナウイルス関連ニュースと話題】

参考 (日本語)

CNN   https://www.cnn.co.jp/
スプートニク  https://jp.sputniknews.com/
聯合ニュース  https://jp.yna.co.kr/
AFP       https://www.afpbb.com/
フォーカス台湾 http://japan.cna.com.tw/news/aall/list.aspx
BBC       http://japan.cna.com.tw/news/aall/list.aspx

NHK 特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/

─────────────
【著書案内】

《サハリン逍遥》 片山通夫写真集

サハリン残留朝鮮人の取材のため15年間サハリンに通った写真家が自然や人々の暮らしを折にふれて撮りためた素顔のサハリン。さり気ないアプローチでとらえた被写体にユーモラスな文章をそえた魅力的な写真集。

群像社刊 モノクロ152ページ、予価1800円+税

群像社サイトからお買い求めいただけます!!
http://gunzosha.cart.fc2.com/ca8/198/p-r-s/

サハリン逍遥が電子ブックになりました!
http://www.shinanobook.com/genre/book/3775

──────────────
◆編集長から:片山通夫
──────────────
先週号はトラブルがあり発行できませんでした。
LAPIZ ONLINEの夏・秋合併号は無事?に発行できました。
次号は12月1日発行予定です。それまでの間、筆者の妄想「平安時代の百鬼夜行」を取り上げてみたいと思います。あくまで妄想ですので史実などには全く無関係の内容です。ご承知おきくだされば幸いです。
──────────────
発行   2020年10月20日 No.971
発行  毎週火曜日  購読料無料
FB  https://www.facebook.com/michio.katayama.5
配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236
MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020
contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html
website http://www.609studio.com/
投稿   http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html

◇禁・無断転載◇
──────────────

【609 Studio】email newsletter

────────────────
【609 Studio】email newsletter> 2020年10月6日 No.970
────────────────
フォト・ジャーナリスト片山通夫のメールマガジンは現代時評、
ロシア・サハリンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載!
購読無料!
────────────────
LAPIZ ONLINE からのお知らせ

LAPIZ ONLINEでおなじみの「徒然の章」作者・中務敦行氏の
写真展  「塔のある風景」が次の通り開催されます。
ぜひお越しください。

会期 10月30日(金)から11月5日(木)10:00~19:00
最終日は14:00
会場 富士フィルムフォトサロン大阪 中央区本町2-5-7
メットライフ本町スクエア1F 06-6205-8000
──────────────
◇◇現代時評《201006晋三氏の憂鬱》片山通夫
──────────────
再び《晋三氏の憂鬱》を書くことにしたい。
というのには訳がある。菅首相になってから、やたら「こわもての菅」が顕著になって来たからだ。ほとんど禅譲(歴史上禅譲と称していても譲られる側が強制して行われていることが多い)に近い形での菅内閣の誕生だったことは周知の事実だ。
ところがここにきて安倍前首相でも出来なかった「改革」をやってのけている菅首相。国民はもちろんまじかに見ているであろう前首相もいささか面白くない。体調がすぐれないという名目で菅に譲った首相の座だがあっという間に強権振りを発揮してきた。

10月4日の西日本新聞はこう書いた。

平井卓也デジタル改革担当相に、政府のデジタル化を一手に担う「デジタル庁」の発足作業を急ぐよう命令。田
村憲久厚生労働相にも、不妊治療への保険適用の検討加速を求めた。河野太郎行政改革担当相は早くも、省庁の弊害を国民から吸い上げるオンライン目安箱「縦割り110番」を開設した。
内閣の「番頭格」である加藤勝信官房長官は昼すぎ、官邸ホールで官僚ら約170人を前に訓示した。「皆さんに求められているのは縦割りを排する、前例踏襲しない、さらには規制緩和。事が決まれば、果敢に」。
スピードを求める措置で国民の要望を的確に把握して指揮・命令している感がいっぱいだ。国民はまさに拍手喝采だと思う。
しかしながらその裏で首相は狡猾にも「方針に従わなければ」と官僚恫喝することも忘れない。そして今、日本学術会議と一戦を交えようとしている。日本学術会議への人事介入だ。変な話、これは前政権でも出来なかった案件だ。それをやすやすとやってのけたのである。

一連の菅首相の手際を見ていると支持率は上がったり下がったりしてゆくのではないかと思われる。極端に上がっているときは持ち前の強権を発揮して切って捨てる。支持率が下がるとやはりある程度キープしたいだろうから、向こう受けのする施策を少し出す。施策のネタはいくらでもある。馬鹿な自民党の国会議員の首を切るという案もあろう。例えば杉田水脈のバカな発言と弁明などは真っ先に処分の対象にできるだろう。
そんなこんなの一連の首相の姿勢を近くで見ている安倍前首相の気持ちは如何ばかりか、察するに余りある。

憂鬱なのだ。言ってみれば「いつ寝首を欠かれる」か不安なのだ。材料はいくらでもある。何しろ8年近くもでたらめの限りを尽くしてきた前内閣の番頭役の官房長官を長年務めてきた男なのら…。
とても病気だからと寝ていられない心境なのだ。「体調はもう大夫」とだか言ってみたり、外交特使の道を探ってみたりしているようだ。安倍前首相に「五輪組織委の新ポストを」森組織委員長を通じて言わせてみたり涙ぐましい努力をしている。

これから始まる前首相と現首相の暗闘・・・。

不幸なのは国民だ。

──────────────
◇◇新型コロナウイルス&地震・噴火 ◇◇
──────────────
【地震・噴火情報】

https://www.jma.go.jp/jma/index.html

https://weather.smt.docomo.ne.jp/quake/qlist.html

【新型コロナウイルス関連ニュースと話題】

参考 (日本語)

CNN   https://www.cnn.co.jp/
スプートニク  https://jp.sputniknews.com/
聯合ニュース  https://jp.yna.co.kr/
AFP       https://www.afpbb.com/
フォーカス台湾 http://japan.cna.com.tw/news/aall/list.aspx
BBC       http://japan.cna.com.tw/news/aall/list.aspx

NHK 特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/

─────────────
【著書案内】

《サハリン逍遥》 片山通夫写真集

サハリン残留朝鮮人の取材のため15年間サハリンに通った写真家が自然や人々の暮らしを折にふれて撮りためた素顔のサハリン。さり気ないアプローチでとらえた被写体にユーモラスな文章をそえた魅力的な写真集。

群像社刊 モノクロ152ページ、予価1800円+税

群像社サイトからお買い求めいただけます!!
http://gunzosha.cart.fc2.com/ca8/198/p-r-s/

サハリン逍遥が電子ブックになりました!
http://www.shinanobook.com/genre/book/3775

──────────────
◆編集長から:片山通夫
──────────────
なんでも中曽根元首相の葬儀に9600万円使うのだと…。「不沈空母」にわが国列島を見立てたり、軍の慰安所を「作ってやった」とどやで書いてみたりした、言ってみれば国民の神経を逆なでするような男の葬儀にだぞ

前安倍政権なのか、現菅政権のなのか予備費で、つまり国会の承認の要らない国家予算をつぎ込むらしい。
前政権から踏襲した「閣議決定」で・・・。

えらい国になってしまったよ。我が国は・・・・、
──────────────
発行   2020年10月6日 No.970
発行  毎週火曜日  購読料無料
FB  https://www.facebook.com/michio.katayama.5
配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236
MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020
contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html
website http://www.609studio.com/
投稿   http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html

◇禁・無断転載◇
──────────────

【609 Studio】email newsletter> 2020年9月29日 No.969

────────────────
【609 Studio】email newsletter> 2020年9月29日 No.969
────────────────
フォト・ジャーナリスト片山通夫のメールマガジンは現代時評、
ロシア・サハリンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載!
購読無料!
──────────────
◇◇現代時評《故・旭堂南陵さんの怒りの拳》
―小選挙区制への抗議表し―  井上脩身
──────────────
7月30日に死去した講談師、四代目旭堂南陵(本名・西野康雄)さんを追悼する記事が9月7日付毎日新聞に掲載された。筆者の上方芸能史家、荻田清・梅花女子大名誉教授によると、旭堂さんは明治時代の政治講談を意識して国会議員になったという。記事を読んで、社会党の参院議員になった旭堂さんが1994年の参院本会議で小選挙区制移行に関する法案に反対票を投じる際、握り拳を突き上げて抗議を表す新聞写真が、私の脳裏によみがえった。旭堂さんが危惧したとおり、社会党は衰退の一途をたどり、自民党一強体制が構築される元となった。それが結果として、安倍晋三氏の7年8カ月にも及ぶ首相の座の居座りを許し、モリカケ・サクラ問題にみられる不公正政治がまかり通ることになった。 “【609 Studio】email newsletter> 2020年9月29日 No.969” の続きを読む