現代時評plus《旧統一教会問題 その3》山梨良平

安倍氏はある意味、偉大な政治家だった。死して、カルト宗教である旧統一教会と自民党をはじめとする政治家に食い込んでいる実態を明らかにした。
通常の死亡ならこうはならなかった。旧統一教会との関係も表には出なかったはずである。政府も閣議で「国葬」をと急いで決定しなかっただろう。「国葬」で世論の方向を曲げることも、抑え込もうともする必要がなかったはずである。ところが犯人が当該宗教に「家族をバラバラにされた」と言う動機でその広告塔であった安倍氏を殺害した。その当該宗教がカルトであったことが、不幸の始まりだったわけである。偉大な政治家はかくして政界の闇を表に引きずりだしたことになる。 “現代時評plus《旧統一教会問題 その3》山梨良平” の続きを読む

現代時評plus《旧統一教会問題 その2》山梨良平

国葬だそうである。国葬は法的な規定は現在ない。ところが1967年(昭和42年)10月31日に吉田茂氏は従一位大勲位 内閣総理大臣として「国葬儀」が執り行われた。この時もやはり法的根拠はなかった。では安倍氏の国葬を執り行う理由は何か?また執り行うと誰が得をするか?を検証したい。
まず決まった経緯などは「弁護士山中理司のブログ」に詳しいのでそちらを参照していただきたい。 ブログへ
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現代時評plus《旧統一教会問題 その1》山梨良平

ここ数年、特に安倍政権の間、官界はもとより政界に吹き荒れていた「安倍旋風」が同氏の死亡以降、徐々にではあるが風向きが変わってきたように思える。言ってみれば「吹き返し」である。ここでいう「吹き返し」は無論安倍氏の死亡に伴う風向きの変化だ。
特徴的なのは東京地検特捜部が東京五輪組織委清算法人をはじめ、高橋治之元理事の自宅、電通、AOKIホールディングス前会長の青木拡憲)氏(83)の自宅などに家宅捜索を始めた事があげられる。素直に考えればなぜこのタイミングで?と思えるのだが、これも「吹き返し」の一つなのだろう。 “現代時評plus《旧統一教会問題 その1》山梨良平” の続きを読む

◇現代時評《安倍元首相襲撃容疑者の心を読む》井上脩身

街頭演説中の安倍晋三元首相が手製銃で暗殺された事件で、容疑者が宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の最高幹部に強い恨みを持っていたことがこれまでの捜査で判明。さらに安倍氏を狙った理由について、容疑者は安倍氏が同教団に近い関係にあると思ったから、と供述しているという。だが、これだけの動機で銃の引き金を引いたとは思えない。容疑者はなぜ同教団の教祖的存在である最高幹部に代えて安倍氏殺害に至ったのか。容疑者には、安倍氏がカリス性をおびた政治的教祖に見えたからではないのだろうか。この事件の解明のカギは「教祖」だと私は考える。 “◇現代時評《安倍元首相襲撃容疑者の心を読む》井上脩身” の続きを読む

現代時評《「言わんこっちゃない」なんて言ってももう遅い》片山通夫

安部晋三氏が暴漢に銃撃されて亡くなった。その2日後に参議院選が行われた。結果はごらんの通り、改憲勢力が身長した。岸田首相は「(改憲)発議のための『3分の2』結集のために努力を続けて、できるだけ早く発議をし、国民投票に結びつけていく」と述べた。

自民党に投票された方は同党の改憲案を知っての投票だったのか疑問に思える。今更だが現在出ている同党の案を次にあげる。。
http://satlaws.web.fc2.com/0140.html
かなり激しい改憲案だ。しかしこの案がそっくりそのまま改正(悪?)されるとは、思ってはいまい。きっと100言って20でも通ればいいだろうという心積りなのかもしれない。いや、このような案がすでに国民の前に提示されて、そのうえで今回の選挙を戦い勝利をおさめたのだから、もうほとんど国民の大多数の理解を得られたと思い込んでいるかもしれない。
こうして現行の憲法をいじることに血道をあげる輩が多くなってきた。 “現代時評《「言わんこっちゃない」なんて言ってももう遅い》片山通夫” の続きを読む

現代時評plus《「一体いくらもらったの?」と疑いたくなる》片山通夫

安部元首相が暗殺されてテレビ界をはじめ、マスコミは奇妙な状態になっている。犯人はすぐその場で捕まったが、今までテレビ界で盛んに安部ヨイショしていた評論家だの元政治家だのなんとか学者たちは、犯人と旧統一教会との関連をしゃべりだしたのに対して「およそ論理破綻としか思えない論理」で「安部とくだんの旧統一教会」の関係」を「単なる儀礼的な、もしくはなかったことに」しだした。
彼らの発言をいちいちここで取り上げるつもりもないが、あまりにも無責任な発言には驚かされる。 “現代時評plus《「一体いくらもらったの?」と疑いたくなる》片山通夫” の続きを読む

現代時評《参議院選を控えて》片山通夫

ウクライナ侵攻

10日が参議院選の投票日。自公および維新など憲法改正派ともいうべき政党は今の国際情勢を「利用」して勝利を目指している。北朝鮮の核脅威、中国の台湾政策、ロシアのウクライナ侵攻などきな臭いどころではない状況で危険をあおっている。例えば筆者が知った限りでは北朝鮮のミサイルや核実験などに「厳重」な「抗議」は、従来指摘されているように、北京の北朝鮮大使館に、北京の日本大使館から、ファクスにより抗議文を送付》するにとどまっているようだ。
片やミサイルをぶっぱなし、今一方は「ファックスで抗議」というバランスの悪さに恐れ入る。
以上を踏まえて参議院選のポイントを考えてみた。 “現代時評《参議院選を控えて》片山通夫” の続きを読む

現代時評《勝敗分けるドンバス攻防戦》井上脩身

ロシアがウクライナに侵略戦争を始めて4カ月がたった。ロシアは現在東部ドンバス地方に戦力を集中させている。ドンバスを完全制圧して属国にするのがプーチン大統領の狙いであることは、「ネオナチストから守る」とのプーチン氏の発言から見て明らかである。この目的達成ために周到に用意されたプロパガンダの結果であることが、最近上映された映画『ドンバス』を見てわかった。ドンバス地方には「ウクライナ兵はファシスト」と信じて疑わない人が少なくないのである。ウクライナ軍が、NATO諸国からの兵器の支援を得て東部戦線のロシア軍を押し返すことができても、住民たちに植え込まれた反ネオナチス感情を払拭するのは難しい。ウクライナ側にとって、この戦争はいま極めて厳しい局面にさしかかっている。 “現代時評《勝敗分けるドンバス攻防戦》井上脩身” の続きを読む

現代時評《東アジア波高し」と煽る勢力が跋扈する。》片山通夫

台湾の霊峰ミサイル。量産?

6月13日の産経新聞(電子版)をみて驚いた。《「北京はミサイル射程内」台湾の立法院長が公言》とある。台湾の游錫?(ゆう・しゃくこん)立法院長(国会議長に相当)は12日、台湾メディア主催のオンライン講演会で「われわれには北京を射程圏に収める雲峰ミサイルがある。中国が台湾を侵略する前によく考えてほしい」と発言した。中国が台湾の武力統一に踏み切った場合には北京を攻撃する可能性があることを強く示唆した。 “現代時評《東アジア波高し」と煽る勢力が跋扈する。》片山通夫” の続きを読む