monolog ”水の都とモノクローム”片山通夫

大阪・中の島あたり

水の都と大阪は呼ばれている。川が縦横に走っているからだ。元々は瀬戸内海航路の起点で、海に囲まれていた難波宮(現在の大阪)を指す語で、低湿地で多様性のある水郷とは異なり、道路や水路・運河が交錯する地割が、街の風景となる水辺都市のことを指す。つまり古代からの「ウオーターフロント」なのだ。 “monolog ”水の都とモノクローム”片山通夫” の続きを読む

monolog ”物憂い朝のモノクローム” 片山通夫

京丹後にで

新しい年がやってきた。・・と世間じゃ言うようだけど、ボクにはやはり同じ朝だ。
そしてなんとなくものうい。この感覚は昨日今日に味わった感覚ではない。もうずーっと昔からの感覚で、今更驚きもしない。つまり物憂い朝なのだ。

10日ほど前に買った「デジカメを極める 完全なるモノクローム」というタイトルのムックを買った。特にタイトルが気に入ったから買ったというわけでもない。気に入ったというより気になったから、つい買ってしまったという方が正しい。買う前からおそらくこのような物だろうという気がしていた。そしてその気は正しかった。

つまりボクは今年もモノクロームで撮る、表現するということに徹することを、一冊のこのムックで自分自身に宣言したわけである。昨秋一冊の写真集を出した。とても私的な写真集だけど、60年代から2000年代に至るまでに撮った作品を掲載した。しかしそこにみられる写真はあくまで「記録」でしかない。この点は正直に白状しておく。そして新年を迎えた今…。

所謂作品と言えるような作品を撮りに出かけたいと思うようになった。
心象、イメージ・・・。 それが「思い込み」であってもいいのではないか。この年になるともう開き直りなのだ。今日は正月3日。モノクロームしか撮れないカメラ(Leica monochrome)をもって出かけることにする。     2023年1月3日の朝10時 記す。

◆現代時評《自浄システムを失った自民党》片山通夫

新年明けましたおめでとうございます。本年も現代時評をよろしくお願いいたします。
昨年末に、杉田水脈総務政務官が更迭された。彼女に日頃の言動に政権の維持がむずかしくなってきたようだ。一つは2018年の月刊誌「新潮45」への寄稿文の中でつづった、LGBTQなどの性的少数者に対する「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がない」と書いた件だ。もう一つは、「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」とした、16年の国連女性差別撤廃委員会に出席した際の自身のブログでの発言だ。(毎日新聞 2022/12/27電子版) “◆現代時評《自浄システムを失った自民党》片山通夫” の続きを読む

年末のご挨拶

もう一年が経ちました。今日で2022年は終わり明日からは2023年となります。本年も本当にありがとうございました。様々な事件が世界中で起こった一年でした。コロナで足止めを食っている間に(サハリンはおろか居住地を離れることもままならない)、ウクライナではロシアの侵攻で何百万もの人が今この瞬間も氷点下の町で空爆の怯え、他国に避難しています。年明けとともに、嘘か誠かロシアの攻勢がささやかれています。一方、国内に目を向けますと、旧統一教会問題はなんとなく終わったという印象を自民党の中や、マスコミの報道で感じられるのですが、韓国の宗教団体が北朝鮮出身のボスと日本の政治家、特に自民党旧安倍派と手を組んで金を吸い上げ、韓国に送金するというシステムを作り上げた。このことに自民党という政権与党は口をつぐんだまま年を越えようとしています。それに筆者には防衛費の増大を税金で賄うため、また敵基地先制攻撃を決めた目くらましとしか思えないのです。

今後もこのような点に眼を向けてゆきたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。

現代時評plus《いつか来た道》片山通夫

まず最初に、あるSNSで日本と中国のあらゆる面での国力を比較されているのを見た。すべてが事実なのかどうかは確認していないがおおよそその通りだろうとうなずけるので、転用させていただく。

●中国の国防予算:27兆円
日本の国防予算:5兆円

●中国人民解放軍人数:243万人
中国人民解放軍予備役:100万人
日本の自衛官数   :24,7万人
自衛隊の予備自衛官 :5万人

●中国の核保有
現在200~3000と推定
(色々な研究所で大きく数字は異なる)
2027年には700発(米国防省推定)
2030年には1000発(米国防省推定
日本 ゼロのはず(除く米軍)

●中国の人口:14億人
日本の人口 :1.2億人

●中国の国土面積 :9.597.000K㎡
日本の国土面積 :  377.900K㎡

●日本の中国との貿易比率:24%
中国の日本との貿易比率 :7%

●中国のGDP   :19.911.593US$
日本のGDP   : 4.912.147US$
(参考:米国のGDP:25.346.805US$)

●中国の食料自給率 :73%
日本の食料自給率 :37%
(注:飼料・肥料が輸入されない場合もっと低くなります)

●中国のエネルギー自給率 :80%以上
日本のエネルギー自給率 :11.2% “現代時評plus《いつか来た道》片山通夫” の続きを読む

現代時評《軍事費増強による戦争誘発の恐怖》井上脩身

政府は12月16日、「国家安全保障戦略」など安保関連3文書を改定、閣議決定した。このなかで、相手国のミサイル発射拠点などをたたく反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有を明記し、2027年度に防衛費をGDP比2%に増額する方針を掲げた。これによって同年度までの5年間で防衛費が43兆円と現行の1・57倍に膨れ上がり、法人税、たばこ税、復興特別所得税を増税する。敵基地攻撃能力はその文言から明らかなように仮想敵国を想定し、相手国基地をミサイルで襲撃しようというもので、専守防衛の範囲を逸脱した明白に憲法に反する軍事行動である。わが国は、平和憲法の精神をかなぐり捨て、軍拡競争に突入することになった。 “現代時評《軍事費増強による戦争誘発の恐怖》井上脩身” の続きを読む

現代時評plus《先制敵基地攻撃とロシア #2》山梨良平

そんな折に日本の岸田首相は「閣議決定」という無謀な手で、敵基地攻撃能力を持つことにし、「防衛力」という「戦力」に「先制攻撃」を付け加えた。敵基地攻撃能力とは、弾道ミサイルの発射基地など敵国の基地や拠点などを攻撃する装備能力。 反撃能力ともいう。戦後の平和主義から一変した政策である。 “現代時評plus《先制敵基地攻撃とロシア #2》山梨良平” の続きを読む

現代時評plus《先制敵基地攻撃とロシア #1》山梨良平

一般に我が国の仮想敵国は中国や北朝鮮と言われている。過去に帝政ロシアは我が国と戦ったことがある。19054年から1905年のことだった。いわゆる日露戦争である。幸いにして我が国の勝利に終わったことは周知の通りだ。 “現代時評plus《先制敵基地攻撃とロシア #1》山梨良平” の続きを読む

現代時評《防衛費と大災害》貝塚次郎

南海トラフ地震で想定される震度や津波の高さ(気象庁HP)

初めに内閣府がまとめ2019年4月に発表された資料によると、南海トラフ地震の被害の想定によると次のようになります。

 

 

時期      2035年を中心に前後5年(地震予測モデル)
想定規模   マグニチュード9.1(東日本大震災の約10倍の規模)
想定震度7の地域   10県 151市町村
津波の高さ    最大34m  到達時間 最短2~3分(高知・和歌山)?
想定される被害地域  静岡県から宮崎県 地域人口 約6600万人
想定される被害
死者          32万人
建物の倒壊      約238万戸
避難者(1週間後)  960万人
食料の不足      9600万人分
経済的被害      220兆3000億円                             上記が今後十数年の間に必ず起こる南海トラフ地震の概略です。 “現代時評《防衛費と大災害》貝塚次郎” の続きを読む

現代時評《日本って悲しい国になってしまった》片山通夫

近隣諸国に見放されている気がしてならない。ここで改めて近隣諸国とは?と考えてみる。言うまでもなく、我が国は日本海を隔てて、ロシア、中国、北朝鮮、韓国と隣接している。そして沖縄の石垣島から西へおよそ100キロメートルで台湾である。
その台湾への支持もなんだかあやふや、曖昧模糊とした支持。何しろ中国に気を使っているのだから。きっと貿易関連、アメリカに同調、世界の風潮などが考えられる原因だ。いや、もしかして国際的な流行に乗り遅れるのを恐れたか?

一方、地理的には韓国が最短の隣国なのだろうが、安部政権時代には、嫌韓のオンパレードで書店ではまるで「お祭り」状態。韓国がわが安倍政権のいうこと聞かないので輸出を止めたら、韓国は他の輸入先を探し、挙句は自前で生産するという結果に陥った。これじゃ今まで輸出してきた国内企業は泣きを見ているのではないかと思う。
馬鹿のやることの馬鹿さ加減には驚いた。
北朝鮮とはミサイル騒動や拉致問題、中国とは台湾有事を画策(ホントかな?)していると騒ぎ新疆ウイグルの人権問題に(遠くから)吠える。何しろテロ国家らしい、北朝鮮は。 “現代時評《日本って悲しい国になってしまった》片山通夫” の続きを読む