連載コラム・日本の島できごと事典 その140《王直》渡辺幸重

平戸市の王直像(「日本掃苔録」サイトより)

【LapizOnline】王直(おうちょく:?―1559)は中国・明代の海商で後期倭寇の頭目です。民間の貿易を許さない明を逃れて日本の五島列島や平戸島(いずれも長崎県)を本拠地として中国人、ポルトガル人、南洋人らと密貿易を行いました。自らを徽王(きおう)や五峰大船主と称し、武装船団を率いて強大な勢力を誇りました。日本国内の有力者と海外勢力を結ぶ役割もしており、日本史を物語る上で重要な人物です。日本への鉄砲伝来にも関係しているとみられています。最後は国禁を侵したとして明朝に捕らえられ処刑されました。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その140《王直》渡辺幸重” の続きを読む

◆◇現代時評《梅雨》片山通夫

【609studio】梅雨真っただ中である。以前は「男性的な梅雨」などと激しく降って、あくる日にはカラッと晴れる梅雨だとか、「カラ梅雨」と言って雨がまったくと言って降らない梅雨をこう呼んだ。しかし「男性的な梅雨」と言う表現は「セクハラ」だということかどうかわからないが、既に姿を消した。「カラ梅雨」はいわゆる梅雨であろう期間にもかかわらず雨の降らないことを表現する。こちらの呼び名は健在のようだ。 “◆◇現代時評《梅雨》片山通夫” の続きを読む

609studio《7月になりました》編集部

【609studio】旧暦7月を文月(ふづき、ふみづき)と呼び、現在では新暦7月の別名としても用いる。文月の語源は稲の穂が実る頃と言う意味の「穂含月(ほふみづき)」が転じたという説や七夕に書物を干す行事があり書物(文)を開くと言う意味から来たと言う説も。 “609studio《7月になりました》編集部” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その139《屋久島憲法》渡辺幸重

屋久島の山岳

【LapizOnlin】私が小学生だった頃、担任の先生から「屋久島には屋久島憲法という立派なものがある」と聞き、内容がわからないままに誇り高い気持ちがしたものです。あとになって知ったのですが、それは日本国憲法と同じような憲法ではありませんでした。正式名称は「屋久島国有林経営の大綱」と言い、1921(大正10)年に農商務省鹿児島大林区によって発表された山林管理と利用に関する基本的な決まりでした。島の山林のほとんどを国有林にする一方で一部を地元で利用することを許すという内容ですが、その“屋久島憲法”ができるまでには入会山林(共有林)を強制的に国有林にした明治政府に対する地元の闘いがありました。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その139《屋久島憲法》渡辺幸重” の続きを読む

現代時評《出入国管理法改定とマクリーン判決》井上脩身

出入国管理及び難民認定法(出入国管理法)の改定案が6月9日、参議院で可決された。改定法は、難民申請が3回目以降の人を強制送還の対象とするなど、政府とって「好ましくない人」をこれまで以上に強圧的に排除できるようにした。私は先月、本欄で我が国の憲法の基本原則である国民主権の「国民」が日本国籍を有する者である点をとらえ、「人民不在の国民限定憲法」であると指摘した。 “現代時評《出入国管理法改定とマクリーン判決》井上脩身” の続きを読む

とりとめのない話《風と気配と地蔵さんと》中川眞須良

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【LapizOmlime】「お摩り尊 空圓寺」

少し雲行きが怪しくなってきた。村なかの細い路地を何度も曲がって歩いていると 後ろからの風が 私を追越し すぐ先の門扉がいっぱいに開かれた古い寺に舞い込んで行った。その後を追うように又誘われるように中へ・・・。 “とりとめのない話《風と気配と地蔵さんと》中川眞須良” の続きを読む

現代時評plus《地道に生きたいものだ。》山梨良平

出入国管理法改定や《「国会が閉じればカネの問題は消える」と自民議員 政治資金規正法改正案、生煮えのまま19日成立へ》。今のうち、つまり数の論理で国会を牛耳ることができる今のうちにとばかりに・・・完全に野党は無論、国民をなめ切っている。東京新聞
“現代時評plus《地道に生きたいものだ。》山梨良平” の続きを読む

とりとめのない話 《風鈴》中川眞須良

【LapizOnline】南部鉄かどうか分からないが釣鐘型の 小さな風鈴が蕎麦屋の店先に吊り下がっている。古民家に少し手を加えた店構えと 同じように古さに拘っているのかこの風鈴、錆の上に汚れが付着してかなりの年代物のようだが模様は見えないし、色は真っ黒に近い。内心 汚れを払い少し磨いてやれば良い音色を奏でるだろうに・・・と、またいつもの要らぬおせっかい。 “とりとめのない話 《風鈴》中川眞須良” の続きを読む

現代時評《親馬鹿ちゃんりん蕎麦屋の風鈴》片山通夫

【609studio】6月も半ばを過ぎて全国的に真夏日を迎えている。暑い日には筆者は蕎麦よりもうどんを好む関西人だが、落語に出てくる「時そば」を上方落語で聞いたことがある。「時うどん」と言うのだが、これはどうも頂けない。この場合はやはり蕎麦でないと・・・。
もっとも「時蕎麦」は冬の食べ物だ。 “現代時評《親馬鹿ちゃんりん蕎麦屋の風鈴》片山通夫” の続きを読む

原発を考える。《まかり通る安全神話》一之瀬明

原発60年超運転可能に!
能登半島地震での道路の被害

【LapizOnline】一旦やると決めた万博は能登地震が起きても中止することはない。同時に国は「リニア中央新幹線」の完成を目指している。そういえば北陸新幹線が敦賀まで延長された。これから大阪まで伸ばす計画がある。リニア中央新幹線と北陸新幹線、それに従来の東海道新幹線が高齢化社会の日本を走り回る。同時に高速道路網も全国に広がった。 “原発を考える。《まかり通る安全神話》一之瀬明” の続きを読む