原発を考える。《規制委員会に権限を与えるな!》一之瀬明

2024年2月3日静岡新聞

《原子力規制委「自然災害への対応は範疇外」 道路寸断、家屋倒壊の中での避難対策は自治体に丸投げ》
⇒東京新聞 2024年2月14日 21時45分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/309302

原発事故が単独でも起こりうるが、今回の能登半島地震や先の東日本大震災の時のように通常考えるに「自然災害」と共に起こるという可能性が高いことは考えれば専門家でなくともわかるだろう。しかるに今回のような地震の場合でも原子力規制委員会は「自然災害への対応は範疇外」と臆面もなく述べた。 “原発を考える。《規制委員会に権限を与えるな!》一之瀬明” の続きを読む

現代時評《被災地からの警告 その2》山梨良平

福島県松川浦漁港

能登地震で、もっとも問題になるのは「孤立」と言うキーワードで表されるのではないか。それは地震によって道路の寸断で脱出にも救援にも行くことができないケースのもならず、限界集落化した地域の情報網の寸断にも表れている。となりの家までの道路委の寸断や自宅の崩壊により避難出来なくなったケースも含まれる。 “現代時評《被災地からの警告 その2》山梨良平” の続きを読む

現代時評《被災地からの警告その1》山梨良平

東日本大震災の被害の一部・福島県松川浦漁港

最近各地で地震が多い。能登半島地震は結構広い範囲で被害が出た。また茨城県東方の海域でも群発地震と呼ぶのか何度も結構大きい地震が起こっている。そうかと思えば今度は九州宮崎県でも、和歌山県でも・・・。一体どうしたんだろうと心配になる。また今月7日には「愛媛 伊方原発3号機 運転停止求めた訴え退ける 大分地裁」というニュースも。 “現代時評《被災地からの警告その1》山梨良平” の続きを読む

四文字熟語が世界を暴く015《朝三暮四&呉越同舟》山梨良平

朝三暮四(ちょうさんぼし)目先の違いにとらわれて、結局は同じ結果であることを理解しないこと。また、言葉巧みに人を欺くこと。転じて、変わりやすく一定しないことや生計の意味でも使われる。 中国、宋に住む狙公という男が、自分が飼っている猿に朝は3個、夜は4個トチの実をやると言ったところ猿が少ないと怒り始めた。 そこで、では朝に4個、夜に3個にしようと言いなおしたところ猿が喜んだとの故事に由来する。
⇒旧統一教会の選挙協力で当選した政治家たちは言葉巧みに欺かれ今となって四苦八苦・・・。

呉越同舟(ごえつどうしゅう)どんなに仲の悪い者同士であっても、共通の敵や災難にあっては、協力しこれを回避しようとするものであるということ。
また日本における慣用的誤用で、敵同士が同じところにいる様。
⇒共通の敵をごまかすために今派閥のボスたちは共同戦線をはるのに必死!

現代時評《東アジア反日武装戦線闘志の孤独な死》井上脩身

東アジア反日武装戦線″さそり″のメンバーとして指名手配されていた桐島聡さんと見られる男性について、警視庁は2月初め、DNA鑑定から本人の可能性が高いと判断した。1974年から75年にかけて海外進出している一流企業を標的に行われた一連の爆弾テロ事件。「桐島聡さん」は命をかけた革命闘争の意義を誰に語ることなく、ひたすら逃亡生活をつづけ、1月29日に死亡した。「桐島さん」の50年は何だったのだろう。私は彼に深い哀憐の情を覚える。
男性が桐島さんと断定されたわけでないので「桐島さん」とカッコづきで書くことをお断りしておく。 “現代時評《東アジア反日武装戦線闘志の孤独な死》井上脩身” の続きを読む

四文字熟語が世界を暴く014《槿花一朝》山梨良平

槿花一朝(きんかいっちょう)槿(むくげ)の花は、朝開いてその夕べにはしぼんでしまう。 はかないことのたとえ。 「槿花一日(いちじつ~」ともいう。 栄耀栄華を謳(おう)歌していても、たちまち失敗、元の木阿弥(もくあみ)になる。
⇒「
驕る平家は久しからず」ともいう。安部政権時代はすでに過ぎ去り・・・。

四文字熟語が世界を暴く013《傍若無人》山梨良平

傍若無人(ぼうじゃくぶじん)人まえをはばからず勝手気ままにふるまうこと。
⇒最近の国会を見ていると盛山文科相への野党の攻撃がすごい。旧統一教会との関係を責められているわけだが、当の旧統一教会からのリークとしか思えない情報も暴露されている。解散請求されて自棄のやんぱちで「傍若無人」に振舞いだしたかのようである。

 

現代時評《春一番》片山通夫

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季節が冬から春へと変わる時期にはじめて吹く、南寄りの風のことを「春一番」と呼ぶらしい。気象庁によると「立春(2月4日頃)から春分(3月21日頃)までの期間に限る」と言う。また「木枯らし一番」とか日本語には季節を思わせる美しい言葉が多い。キャンディーズというグループに同名の歌がある。踊るような、また知らない人にも声をかけてみたくなる、そんなウキウキした感じの歌だった。

2024/2/15 12:22の新潟日報のニュースに「北陸で今年初の春一番」とあった。昨年より13日早いとか。気象庁によると、春一番は2024年全国で初めてだという。
能登半島地震の被害が甚大で、今も避難所生活を余儀なくされている人たちが1万4千人以上おられるという。春一番が吹いても輪島の気温は5℃から10℃の間を上下するような極端な予報である。この季節、地震があっても「三寒四温」は確実にやって来ているようだ。それでも能登半島地震をめぐる復興の足音も春一番とともに確実にやってきている。

《朝ドラ「まれ」、被災地にエール 出演者ら寄せ書き―輪島》は時事通信のニュース。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024021401157&g=soc
また「のと鉄道、一部運転再開 1カ月半ぶり、通学生ら「感謝」―石川」とも。 ⇒https://www.jiji.com/jc/article?k=2024021500185&g=ieq
石川県のニュース・速報⇒https://www.47news.jp/localnews/area-ishikawa

一方現在開かれている通常国会では「政倫審出席拒まずと自民萩生田氏」が述べたようだが、きっちりと「条件」とつけている。共同通信によると「出席の明確な基準が公表され、その対象になるのであれば」という。「条件闘争」で出席のハードルを高くするが「拒んでいない」と言うスタンスで逃げ切るつもりか。潔く無条件で出席するべきだ。狡猾としか言いようがない。

しかし国民には何の罪もないのだが、能登地震で壊滅的な被害を受けた人々の先はまだまだ見えてこない。全国の自治体からの支援はもちろん、ボランティアの懸命の努力はまだまだ続く。それに比して保身に走る政治家のなんと醜いこと。
春一番は吹いたけれど身を寄せて避難している人々に、裏金スキャンダルの政治家も少しは心を寄せて欲しい。

春よ来い。