Lapiz2024夏号Vol.50《巻頭言》井上脩身編集長

【Lapiz Online】2024年は、能登半島が最大震度7の激震に見舞われることから始まりました。ピーク時には能登の住民ら1万2834人が学校や公民館などに避難、多くの高齢者はじっと寒さに耐えました。テレビに映される被災地の模様を見ていて、29年前、阪神大震災の避難所で目にした光景がよみがえってきました。 “Lapiz2024夏号Vol.50《巻頭言》井上脩身編集長” の続きを読む

《Lapizとは》編集室

【Lapiz Online】
Lapiz(ラピス)はスペイン語で鉛筆の意味
地球上には、一本の鉛筆すら手にすることができない子どもが大勢いる。
貧困、紛争や戦乱、迫害などによって学ぶ機会を奪われた子どもたち。
鉛筆を持てば、宝物のように大事にし、字を覚え、絵をかくだろう。
世界中の子どたちに笑顔を。
Lapizにはそんな思いが込められている。

 

連載コラム・日本の島できごと事典その135《離島甲子園》渡辺幸重

村田兆司さん(離島甲子園公式サイトより)

【LapizOnline】「甲子園」というと春と夏の全国高校野球大会を思い浮かべますが、「離島甲子園」と呼ばれるイベントが毎年開催されていることをご存知でしょうか。正式には「国土交通大臣杯全国離島交流中学生野球大会」といい、全国の島から中学生の軟式野球チームが参加してトーナメント方式で試合を行うもので、島の若者が交流し、人材育成や地域振興につながっています。離島甲子園は“まさかり投法”で有名な元プロ野球選手の村田兆司さん(1949-2022)の提唱で始まり、村田さんがライフワークとしたことでも知られています。 “連載コラム・日本の島できごと事典その135《離島甲子園》渡辺幸重” の続きを読む

現代時評《人民不在の国民限定憲法》井上脩身

【609studio】憲法記念日の3日、各地で憲法を考える集会が開かれた。護憲派は「憲法9条が骨抜きにされている」と危機感を募らせ、改憲派は「改正のための世論づくりを」と訴える。こうした相も変わらぬ報道にうんざりきみの私の頭をガーンとたたく記事にであった。現憲法の大原則は「国民主権」であるが、アメリカ合衆国憲法でもドイツ基本法でも、登場するのは「人」であって、「国民」ではないというのだ。私は「憲法は国民のためのもの」と信じて疑わなかった。そうではなく、「憲法は人のためのもの」であるならば、日本国籍のない人にも憲法の人権規定が及ぶはずだ。政府は第9条を拡大に次ぐ拡大解釈をしてきた。ならば「国民主権」を「人民主権」と解釈しても何ら問題はあるまい。いま難民受け入れ申請者や外国人労働者が急増している。「国民限定憲法」の殻を破り、「開かれた憲法」へと柔軟に対応していかなければ、わが国は早晩、諸外国からソッポを向かれるであろう。 “現代時評《人民不在の国民限定憲法》井上脩身” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典その134《遺骨返還訴訟》渡辺幸重

百按司墓(今帰仁村「百按司墓木棺修理報告書」より)

【LapizOnline】第二次世界大戦前の日本で旧帝国大学の人類学者が研究のためと称して北海道・樺太のアイヌ人や奄美・沖縄の墓から人骨を大量に持ち出しました。戦後、返還を求める運動が起きており、アイヌ人の遺骨の一部などが返還されていますが、多くの遺骨が未返還のままです。沖縄では琉球国王家の子孫にあたる沖縄県民ら5人が遺骨の返還を求めた訴訟(琉球民族遺骨返還等請求事件)を起こしました。 “連載コラム・日本の島できごと事典その134《遺骨返還訴訟》渡辺幸重” の続きを読む

お知らせ

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《夏号は6月1日から》編集室

お知らせ 《1》
「Lapiz Online」夏号は6月1日から順次掲載いたします。
ページを統合した関係で本文先頭に
609studio
Lapiz Online
と「識別」の為の名前を付けます。

お知らせ 《2》
従前よりお知らせいたしておりましたように
Lapiz Onlineのサイトはサーバーもろとも、この夏に終了いたします。バックアップを必要とされる方は6月末までにバックアップを終了させていただきますようお願いいたします。

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現代時評《黙っていては何も変わらない》山梨良平

環境省職員が水俣病被害者側の発言中にマイクの音を切った問題。患者側や野党議員の発言が相次ぎ環境省は大臣以下現地熊本で謝罪するに至った。これ自身はとんでもないことで、せっかく作り上げた信頼関係を一瞬にして台なしにした。
【参考記事】 https://mainichi.jp/articles/20240508/k00/00m/040/269000c “現代時評《黙っていては何も変わらない》山梨良平” の続きを読む

新聞スクラップ《薬草でけがを治癒するオランウータン・・・》片山通夫

【バンコクAFP=時事】顔にけがをしたオランウータンが、自ら薬草を塗って傷を治そうとする様子が観察されたとの報告が2日、科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。野生動物が薬草を用いて積極的に治療を行う姿が体系的に記録された初めての事例だという。
⇒3歳児より?・・・MORE “新聞スクラップ《薬草でけがを治癒するオランウータン・・・》片山通夫” の続きを読む