まだまだ・晋三氏の憂鬱 《深刻さの度合い》片山通夫
3/19 参議院予算委員会で太田理財局長は、共産党の小池晃書記局長 の質問に答えて「昭恵 夫人の名前が記載されていたのは首相夫人なので」と答えた。小池書記長は「重大な発言だ。国会議員以上に配慮しなければならない存在だから文書に登場した 」と語気を強めた。
その夜、自宅で。
晋三氏「太田も正直すぎる。大体純粋培養の点取り虫は機転が利かん。東大だの財務省だの、若い時から偏差値ばかりの輩には政治はわからん。この際、財務省を解体してしまおうか。大体、歳入と歳出が同じ役所にあること自体がおかしいのだ」
晋三氏にしてはすこぶるまともなことを考えていた。しかしホントはそれどころじゃないのだ。
《麻生財務相が「大体、昭恵さんの事件なのだ。なんで俺が詰め腹切らされるんだ」と凄んでる》と官房長官が先ほど言ってきた。
晋三氏「日刊ゲンダイがボクの体調のこと書いてたけど、ホント、こっちも深刻だ。昭恵も問題だが、それよりも麻生が開き直りつつある。こっちが一番深刻だ。麻生が辞めたらボクはどうなるんだろう。世間では内閣が持たないというんだけど」
晋三氏は「麻生財務相の辞任だけは避けたい。財務省の一部の官僚だけが忖度して、こんな事件になったという解決が一番いいといったのは誰だったかな。それが麻生の辞任にまでゆくと、ボクちゃんは・・・。それにしても《忖度》って言われたってそんなもの、ボクにわかるわけないじゃん。ボクに人の心が読めるわけないし。。。」
晋三氏は深刻な事態に頭を抱えた。
こんな時にも妻はどこかへ出かけている。
Web版「サハリン逍遥」009
ユジノサハリンスクの駅前には様々なものがある。レーニン像もそうだ。レーニン像の前にはユジノサハリンスク市役所。そして郵便局があり、その前には写真のようなキオスク。
少し駅のほうへ歩いてゆくとD51の蒸気機関車が雪をかぶっていた。このデコイチはサハリン州鉄道D51-22 ユジノサハリンスクで保存されている戦後製D51形蒸気機関車だとか。それにしてもデコイチがサハリンで見られることに感動!
またまた・晋三氏の憂鬱 《日朝平壌宣言》片山通夫
晋三氏はすこぶる不機嫌だった。盟友と自分は信じ切っていた米トランプ大統領が5月末にはあの「憎いキム・ジョンウン」と会談するという。韓国の大統領が会おうが、会談しようが晋三氏は歯牙にもかけない。しかし・・・。 “またまた・晋三氏の憂鬱 《日朝平壌宣言》片山通夫” の続きを読む
Web版「サハリン逍遥」009
もう何度も色んなメディアに登場している。そう!われらがレーニン像だ。多くの町ではレーニン像は倒されたが、ここユジノサハリンスクでは、今も立派に立っている。そしてその前の広場はやはりレーニン広場である。 “Web版「サハリン逍遥」009” の続きを読む
Column 続々・安倍晋三氏の憂鬱 《アンダーコントロールって嘘じゃん》片山通夫
妻「どうすんのよ、話が違うじゃない。」
その日の夜、晋三氏は妻に責められていた。
何しろ昼の参議院予算委員会で「妻に聞いたらそんなこと言ってない」と啖呵を切ったまではいいが、野党は勿論、完璧に抑えていたはずのマスコミにまで総スカンを食った。食ったといえばあれだけ高い寿司をおごってやったのにとますます不機嫌になった。
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Web版「サハリン逍遥」008
放送局には大きなアンテナが立っている。
その向こうにようやく太陽が顔を見せた。
遅れました【609 Studio】email newsletter 2018年3月14日 No.849
昨日発行予定だった【609 Studio】email newsletter No.849は先ほど発行しました。かなりはしょりましたが・・。全文を次ページに掲載します。 “遅れました【609 Studio】email newsletter 2018年3月14日 No.849” の続きを読む
Web版「サハリン逍遥」007
まだ晴れた日が来ない冬の一日。
ボクはバスに乗って以前からお世話になっている放送局へ向かった。
放送局の前には大きな看板があって、その看板はソ連時代からあるチョコレートの広告だった。ボクは日本の友人たちに買って帰るお土産をこの広告で思いついた。板チョコにする!
Web版「サハリン逍遥」006
なぜ今回ボクが真冬のサハリンへ行ったかというと、大きなわけがある。
以前書いた拙著「あるサハリン残留朝鮮人の記録」の主人公チョン・テシクさんの奥さんが怪我をしてテシクさんの生活が乱れて面会できなかったが、奥さんも全快してお二人とも元気だとお聞きした。それで慌ててユジノサハリンスクへ出かけることにした。
右の写真はテシクさん夫妻
→日本統治下の朝鮮半島から樺太の炭坑への出稼ぎを余儀なくされた主人公は、やっと家族と暮らせるようになった樺太から「急速転換」で九州へ移送される。掘進夫としてわき目もふらず働くなか日本は敗戦。予想外の事態に直面した主人公は、ともに九州の炭坑で働いていた長男を朝鮮半島の故郷に帰し、戦後の混乱のなかを仲間と樺太へ向かう。「逆密航」を経てやっと家族と再会した主人公は、戦後のサハリンで世を去る。