【609studio】話は前後するが、1904年、日本とロシアとの間で 日露戦争が始まった。戦いを有利に進めた日本は、講和条約であるポーツマス条約において、ロシアから 朝鮮半島における優越権を獲得した。朝鮮は1897年に清から独立しており、国名は 大韓帝国 (韓国)に変わっていた。 “Webサハリン物語《episode #5 韓国併合》片山通夫” の続きを読む
Webサハリン物語《episode #4 稚泊連絡船》片山通夫
【609studio】戦前、稚内港と大泊港に「稚泊(ちはく)連絡船」が通っていた。ちなみにこの航路は210.0 km (130.5 mi)で8時間の航海だったという。この航路で樺太に渡った有名人に「銀河鉄道の夜」の構想を樺太で練ったと言われている宮澤賢治や、樺太から雪の北緯50度線を越えてソ連に亡命した岡田嘉子がいた。恋の逃避行説で有名な事件だった。
稚内港の北防波堤は吹き付ける吹雪を避けるための立派なドーム型の桟橋が残されている。このドーム防波堤に現在はないが稚内桟橋駅があった。樺太へ渡る人々はこの駅まで宗谷本線に乗ってきた。また大泊の桟橋は現在も使われている。 “Webサハリン物語《episode #4 稚泊連絡船》片山通夫” の続きを読む
ごあいさつ
毎日暑い日が続いております。いかがお過ごしでしょうか。
東北地方では豪雨被害でお亡くなりになったり、水害などの被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
皆様におかれましてはご自愛されるよう。
8月7日は立秋だとか。
たとえ目に見えなくとも「風の音」に秋のさわやかさを感じたいものです。
Photo & Journal 609studio
LapizOnlineからの重要なお知らせ:編集室
かねてからお知らせいたしておりますように、従来からのLapizOnlineのドメイン「https://lapiz-international.com/」は2024年8月末日を持ちまして廃止いたします。
データのダウンロードも同日までです。ご注意ください。
現代時評《上げ底先進国》井上脩身
~競争力低下と小選挙区制~
【609studio】衆議院に小選挙区制が導入されて30年がたった。世襲議員が増え、政治の劣化が指摘されるなか、スイスの国際経営開発研究所(IMD)が2024年版「世界競争力ランキング」を発表、日本は38位と低迷した。競争力の衰えは円相場にも影響し、1ドルが150円~160円と円安が続いている。小選挙区制が導入された1994年ころ、IMD競争力が5位以内、円相場が94円(1995年平均)であったことを思うと、経済力の急激な低下は目を覆うばかりである。政府はG7国家にふさわしい外見を装うために、借金をかさねてきた。その総額は1297兆円とCDPの2倍を超える。これを菓子折りにたとえるなら、外見は30個の饅頭が詰まっているようにみせかけ、実は20個しか入っていない上げ底経済といえるだろう。わが国は世襲政治家らによる″上げ底先進国″なのである。 “現代時評《上げ底先進国》井上脩身” の続きを読む
Webサハリン物語《episode#3 植民地朝鮮で土地収奪など皇民化政策》片山通夫
【609studio】サハリンに朝鮮人がいるということは、強制連行であれ自発的に仕事を求めて渡った人であれ、結果的には植民地朝鮮では職を得ることができなかった人やその家族だ。 “Webサハリン物語《episode#3 植民地朝鮮で土地収奪など皇民化政策》片山通夫” の続きを読む
Webサハリン物語《episode#2 なぜ樺太に朝鮮人が?》片山通夫
【609studio】ボクはまったくサハリンに知り合いがいなかったが、韓国・大邱(テグ)に中ソ離散家族会と言う組織を知った。そこで紹介して貰って離散家族会の李会長を訪ねた。どこの馬の骨かもわからないボクを李さんは樺太(現サハリン)にいる彼らの留守家族を何人も紹介してくれた。留守家族とは強制連行で夫を父を労働力として樺太へ連れて行かれ、韓国に残された人々を指す言葉だ。樺太には最盛期では6万人もの朝鮮人がいたという調査を戦後北海道新聞が行った記録があった。 “Webサハリン物語《episode#2 なぜ樺太に朝鮮人が?》片山通夫” の続きを読む
Webサハリン物語《 episode#1 チェーホフのサハリン》片山通夫
【609studio】サハリンは複雑な歴史を持つ。サハリンは北海道の北端。稚内市と宗谷海峡を隔てて南北に長い形をした島を指す。サハリン島と言えばロシアの作家、アントン・チェーホフのルポルージュが有名で、本書は1890年に3カ月かけて取材した流刑の島サハリンの優れたルポルタージュである。帝政ロシア時代、チェーホフは流刑の地だったサハリンに赴き3カ月の間綿密な調査を行った。是非一度、読者の皆さんにもお読みいただきたい。
サハリン島 上 岩波文庫 赤622-7 https://x.gd/Th7m0 “Webサハリン物語《 episode#1 チェーホフのサハリン》片山通夫” の続きを読む
連載コラム・日本の島できごと事典 その142《黒曜石》渡辺幸重
【LapizOnline】黒曜石(こくようせき)はケイ酸を主成分とし、磨くと美しい光沢を持つ火山岩で、硬度が高く、刃物を作るのに適していることから世界各地で先史時代からナイフや石器として広く使用されてきました。日本列島でも旧石器時代から黒曜石製の刃物や矢尻、鏃、装飾品などが作られています。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その142《黒曜石》渡辺幸重” の続きを読む
現代時評《公益通報制度をないがしろにした知事》片山通夫
2006年4月から施行された公益通報者保護制度が、今回の兵庫県知事への内部告発で「事実無根」、「パワハラ疑惑」も嘘八百と一蹴した事件にはまったく役に立っていないようだ。 “現代時評《公益通報制度をないがしろにした知事》片山通夫” の続きを読む