晋三氏の憂鬱 《内憂外患なのだ》片山通夫

今日2018年4月14日(日本時間)、トランプのアメリカはシリアを攻撃した。
CNNは次のように伝えた。《トランプ米大統領は13日、シリア政府による首都ダマスカス近郊の反体制派支配地域への化学兵器攻撃への対応として、シリア政府施設への攻撃を命じたと明らかにした。トランプ氏はホワイトハウスで、「シリアの独裁者、バシャール・アル・アサドの化学兵器能力に関連する目標に対して精密攻撃を行うよう米軍に命じた」と明らかにした。攻撃はフランスや英国と連携して行われ、目的は「化学兵器の製造、拡散、使用に対する強力な抑止力を確立することだ」とも述べた
 晋三氏は憂鬱である。訪米を控えて、トランプ大統領が「タダで返してくれるわけがない」からである。あの男のことである。戦費の一部、いやほとんどを押し付けられる可能性がある。今までは《北朝鮮の脅威》という《身近な》脅威を煽って、イージスだの、オスプレイだのと高価な買い物をさせられた。これも政権維持のためだと何とか我慢してきた。

しかし今度は少し違う。戦争は遠いイラクだ。それもおそらく長引くことにはなるまい。そんな戦費を押し付けられても、自分には何のメリットもない。国内で反発を食うだけだ。晋三氏はアメリカへ逃げ出すのをやめたくなった。しかし国内でも・・・。

「内憂外患」だなと珍しく四文字熟語をまともに使えたことに、いささか気をよくした晋三氏だった。