環境省職員が水俣病被害者側の発言中にマイクの音を切った問題。患者側や野党議員の発言が相次ぎ環境省は大臣以下現地熊本で謝罪するに至った。これ自身はとんでもないことで、せっかく作り上げた信頼関係を一瞬にして台なしにした。
【参考記事】 https://mainichi.jp/articles/20240508/k00/00m/040/269000c
ただ黙っていては何も変わらない。だからモノを言わなければならない。ひとりでは何も変わらない、ひとりではモノを言えない、言っても無駄だ、と最初から諦めてしまっては、何も変わらない。今月10日、当事者ともいうべき熊本県の木村敬知事は「10日の定例記者会見で、懇談後に被害者側が伊藤信太郎環境相に抗議した状況を「事実上、つるし上げ」と表現した。発言は直後に訂正した。」 (毎日新聞24/5/10)
果たして熊本県知事は認識が不足していたのか、問題を過小評価していたのか、または判断が出来なかったのか、もしくは環境大臣に対する忖度なのか。黙っていては何も変わらない。患者側の団体や野党議員が発言した結果、流れを変えた。我々はそのことを認識して、必要とあれば発言することだ。それには政治家の協力もマスコミの扱いも必要だと思う。
最後に。自民党が裏金問題で窮地に陥っている。その問題で自民党は改革案ともいうべき案を提示した。しかし《政治改革の本気度は?「与党案は抜け穴だらけ、裏金つくり放題」 参院で特別委初開催も野党、識者から批判集中》と言う記事(東京新聞)に見られるように、とても改革案ともいえないモノを出してきた。批判は今後おそらく国民的規模になるだろうと思われる。もっともSNSに国民個人が批判しても、それが自民党に響くとも思えない。やはりマスコミの力が必要だとは思うが、国民一人一人が黙っていては決してマスコミは変わらないと思う。それほど今の我が国のマスコミはひどい状態だ。
面倒だがマスコミを動かすのは国民ひとりひとりの意見、そしてマスコミが取り上げだすと政府与党も動き出す。これを書いている今(5/12・日曜の朝)公明党は国民の動きを目を凝らして見ていることと思う。