時事通信が伝えた。《改憲「自民党総裁として実現」 岸田首相、国会で異例の言及―施政方針演説》と。つまりはこの9月(自民党総裁任期)までに首相は改憲したいと意思表示を施政方針演説の中で言及した。
いや、それは違うだろう。改憲よりも切羽詰まっている課題が幾つかあるはずだ。故安部首相の残した負の遺産が幾つかある。例えば旧統一教会が国政に関与した可能性の問題。また安倍政権での「森友・加計学園問題、桜を見る会の問題にもメスは入らなかった。このメスが入らなかったと言うことは、安倍派と言う党内多数派が暴走したとみる。確かに
歴代の自民党は「改憲案」まで出して意欲を隠さなかった。しかし国民にとっては無論、自民党政治家とっても能登半島地震という「非常時」のいま、あえて改憲を施政方針演説で出すことは異常だ。来年に迫る大阪万博までも中止、延期という俎上にあげる必要性も考えなければならない事態だというのに。
改憲よりも切羽づまった問題を敢えて挙げる。直近の大問題は国民の生命財産を守るという観点からも能登半島地震の対策だ。能登半島は昨年5月にも大きな地震が起こった。
《5月5日、午後2時半過ぎ、石川県能登地方を震源とする地震で震度6強を観測しました。 同日午後10時ごろにも、珠洲市で震度5強の揺れを観測》とある。岸田政権はその時おざなりの対応をしただけだったのではないか?
この時の群発地震の評価は下記にあるので是非お読みください。
https://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2023/2023_05.pdf
筆者が言いたいのはそれ以前の29年前には阪神淡路大震災。そして東日本大震災、そのうえ熊本地震など日本列島は地震列島と呼ばれるほど地震が多い。
政府は避難所を地域の公民館や学校等に臨時的に決めて、段ボールで仕切った仮設に被災者を押し込みこの度の地震でも1か月経った今ようやく代替えの旅館などに移動出来るようになった。30年前の阪神淡路地震とどれほどの違いがあるのか。この30年間に政治は停滞し、先に述べた「森友・加計学園問題、桜を見る会の問題、旧統一教会問題、最近では裏金問題、物価高などほとんど手つかずの有様だ。。SNSなどでは自虐的に「選んだ国民が悪い」という向きもあろうが、いくら何でもこの自民党の体たらくはおよそ国民は自覚などしなかっただろうと思う。
あえて言わせてもらうと、「冗談じゃねえよ。国民をなめんなよ」という話だ。
だから岸田さん、政治の目先を変えて「改憲」なんて持ち出すのはやめな。自民党には累積した未解決や説明していない輩の問題が山積だ。