現代時評《明日8月2日は満月》片山通夫

チョウザメ

いや特に何もない満月で狼男に変身するわけでも無いと思う8月の満月。
満月は英語でfull moonと言うらしい。スペイン語ではLuna llena 。(川の)増水,氾濫(はんらん)を意味するllenaが使われる。なんとなく川が満水のなったようなイメージ。
そしてアメリカ先住民の間ではスタージェンムーン/Sturgeon Moon/チョウザメ月と呼ばれているようです。日本人には(いやもしかしたら私だけかも知れないが?)チョウザメはあまりなじみがない魚。
そして米・五大湖周辺で先住民たちのチョウザメ漁がシーズンを迎えるのがこの時期だから、この満月をスタージェンムーンと呼ぶらしい。

狼男が現れるか?

所でチョウザメはアリューシャン列島及びアラスカ湾からメキシコのエンセナーダまで分布し、かつて日本にも分布していたが残念ながら絶滅危機に。それまで岡山県新見市では、小中学校などの給食に、同市特産のチョウザメのフライが出されたという記事がある。《チョウザメフライ「肉みたい」 新見市の小中学校などで給食に登場ー産経新聞 2015/6/19 07:05 》

さて満月と言えば狼男(女)の話だが、本来、彼(彼女)はそれぞれの人生を人として普通に生きている。言葉もしゃべれば、食事も普通に摂る。しかし13年に一度、「赤い満月」が空に上ろうとしているとき、その人物は耳や足、手などがむずがゆくなり、体は人、頭は狼のそれに変身し満月に向かって吠える。知らんけど・・・・。

巷はビッグモーター、木原副官房長官がらみの話題、マイナカード騒動、関西万博の行く末などスキャンダラスな話題で持ちきりだが、明日の満月には月を愛でながら「絶滅危機の動植物」の運命を考えてみる機会にしたい。