いささか古い記事だが1月4日、共同通信がイスラマバードからのニュースとして次のように伝えた。
《「タリバン、自爆攻撃部隊編成へ 国軍内に、過激派対策」か》
この記事を読んで私は「先の戦争(いやな表現だ)」での特攻隊員を描いた映画「ホタル」を思い出した。この映画は当時日本の植民地だった朝鮮半島の若者が特攻隊員として帰ってこなかったところから物語は始まる。ここで映画のストーリーを書くことは出来ないが、朝鮮の若者が「決して望んで」特攻隊に志願したわけではないことを強く感じた。
日本の戦争はすでに80年経っている。引き換えてタリバンの「自爆攻撃部隊」はまさに現在進行形の話だ。一世紀近く経っても人間とは愚かなものだと感じざるを得ない。まさかとは思っていたが昨年8月の政権奪取後、過去に自爆したタリバンのメンバーやその家族への称賛を繰り返しているという報道もあった。
戦前の日本と同じなのも悲しい。
それまでの国軍の軍人やその子弟などが無理やり自爆部隊に参加させられる可能性を危惧する。以下の写真は筆者が過去にベイルートで撮ったパレスチナゲリラの養成をするキャンプでの様子。