1931年の満州事変の翌年、関東軍(満州に駐留していた日本軍)が中国東北部につくった満州国と言う傀儡国家の正統性を確保するため、清朝最後の皇帝だった溥儀(ふぎ)を帝位に就かせた。「王道楽土」の建設、「五族(日・満・漢・モンゴル・朝鮮)協和」といったスローガンを掲げたが、実権は日本人が握った。
戦前の軍部は満州国と言う傀儡国家を設立してまで、領土の拡大を望んでいた。 “現代時評《国家と国民》山梨良平” の続きを読む
現代時評plus【ロシア侵略3年】片山通夫
「漁夫の利」
今年2月で3年が経った。プーチンのロシアは、北朝鮮からの砲弾・ミサイル、兵1万人(推測)を得て侵攻を継続している。そんな中アメリカの大統領は、ゼレンスキーウクライナ大統領をホワイトハウスに招き会談をしたまではよかったが、外交上あり得ない状況で口論し決裂した。取って返してゼレンスキー大統領は欧州で主要各国と会談し、以下に挙げるような、それぞれの国の首長から支持を得た。 “現代時評plus【ロシア侵略3年】片山通夫 ” の続きを読む
story《人形の話》片山通夫
「ひな人形・その由来」

かわいい、もしくは綺麗なお雛様の日、ひな祭りは今日3月3日で女の子の節句として日本各地で盛んだ。ひな祭りの歴史はかなり古く、平安時代中期(約1000年前)にまでさかのぼるという。当時は三月の初めの巳の日に、上巳(じょうし)の節句と言い、無病息災を願う祓いの行事が盛んだった。 “story《人形の話》片山通夫” の続きを読む
LapizOnline《巻頭言》井上編集長
【LapizOmline】最近、早乙女勝元さんの『東京大空襲ものがたり』(金の星社)を読みました。小学生の男の子がゼロ戦のプラモデルの組み立てに夢中になるくだりがあり、小学校時代の友だちのYくんを思いだしました。手が器用なYくんは長さ10センチ余りのゼロ戦の模型をつくり、みんなに見せびらかしていました。半藤一利さんの『昭和史1926―1945』(平凡社)には、ゼロ戦は紀元2600年に正式に戦闘機として採用されたとあります。神武天皇が即位した年を元年とし、2600年にあたる1940(昭和15)年に、紀元2600年を迎えたのです。その年、ゼロ戦は「神の国」のエースとして登場したものの、はるかに性能がまさるB29にはかなわず、敗戦を迎えたのでした。 “LapizOnline《巻頭言》井上編集長” の続きを読む
《Lapizとは?》Lapiz 編集長 井上脩身

【LapizOnline】Lapiz(ラピス)はスペイン語で鉛筆の意味。地球上には、一本の鉛筆すら手にすることができない子どもが大勢いる。
貧困、紛争や戦乱、迫害などによって学ぶ機会を奪われた子どもたち。
鉛筆を持てば、宝物のように大事にし、字を覚え、絵をかくだろう。
世界中の子どたちに笑顔を。
Lapizには、そんな思いが込められている。