何気なくハンギョレ新聞(韓国)を読んでいたらこんな記事を見つけた。
「彼らのカメラが恐怖」…日本の差別主義者に狙われるクルド人
https://japan.hani.co.kr/arti/international/52448.html
記事の内容は上記のURLをコピーしていただき読んでもらえればよくわかる。衝撃的な写真も掲載されている。
ヘイトと言う言葉をご存じかどうかは知らないので、一応掲載しておきたい。
《ヘイトは憎悪の意》で、憎悪をむき出しにした発言。 特に、公の場で、特定の人種・民族・宗教・性別・職業・身分に属する個人や集団に対してする、極端な悪口や中傷のこと。ヘイトスピーチを伴う示威運動。
最近ではハンギョレ新聞の記事にみるように「彼らに写真を撮られる時、まるで銃を向けられているように恐怖を感じます」と身の危険を訴える。このクルド人の感じる日本人からの憎悪は決して「関東大震災直後」の社会不安の時の話ではない。2025年2月の事だ。
私見だがヘイトは「不安のはけ口」なのだと考える。ヘイトスピーチをする人々は決して一人では行わないし、SNSなどの装置を使う場合は、大抵匿名だ。不安を抱えている場合、その不安を解消する手だてとしてのヘイトスピーチなのだと思えるのだ。もっと言うと彼らはより弱い外国人などをターゲットにするしか、その不安を解消できないのだろう。それが例えば埼玉ではクルド人に代表される他民族なのだ。
この事態は看過できない。しかし例えば法律で、公権力で取り締まっても意味はない。社会不安を抱えた場合、いつかどこかで爆発する。それが関東大震災時の朝鮮人殺戮だった。何か不安を持つ人は社会不安が起こった時、その不安が増幅し、爆発する。
ではヘイトに対抗する手段は何のか。時間はかかるがひとつ方法がある。学校教育だ。民主主義の学校教育を倦まず撓まず(うまずたゆまず)してゆくことだ。それには国の力が必要だ。民主主義とは何か?平等とはなにか?差別とは?等々、過去に目を向けて教育の場で教えるしかない。日本国憲法を「書かれている言葉通りに」教えることが重要だと知ることだ。