三つの天孫降臨
【609studio】アマテラスと天つ神たちは、地上の葦原中つ国を治めるのに手間をかけた。よく知られているように天孫,、つまりニニギノミコトを筑紫の国、日向(ひむか)の高千穂(たかちほ)と言うところに降り立たせた。ヤマトの国の設立につながる。このエピソードは有名で、誰しも知っている天孫降臨である。また霧島と言う鹿児島県の地にも天孫降臨の伝説がある。
霧島には、神々が高天原の天の浮橋から下の世界をのぞくと、霧にけむる海のなかに島のようにみえるものがあり、神々は一本の鉾を取り出し、その島にしるしをつけたその時、神々が逆さに落とした鉾は、見事に山の絶頂に突き刺さり、今も高千穂の山頂に残る天の逆鉾は、その時の鉾だといわれている。
また今一つ、天孫降臨のエピソードがある。
ニギハヤヒをご祭神として祭っているのが磐船神社(大阪府交野市)にまつわる伝説である。
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日本書紀や伝承によると、ニギハヤヒは高天原から「天の磐船(アマノイワフネ)」に乗って、河内国、河上哮ケ峯(いかるがみね)に降臨した。哮ケ峯は磐船神社周辺一帯を指し、ご神体である船形の巨岩を「天の磐船」と呼ぶのはこの伝承に由来する。全国に、ニギハヤヒを祭る神社は少なからずあるが「天孫降臨の地であり、社であると衆目が一致するのは、磐船神社だけ」だとされている。さらに、古代においてニギハヤヒを祖先神としてあがめたのが、皇室と並び立つ勢力を誇った物部氏。同氏に関する独自の記述の多い「先代旧事本紀」は、ニギハヤヒはニニギの兄で、降臨もニニギよりも先と明記されている。日本書紀も神武天皇(ニニギのひ孫)の東征より前にニギハヤヒが大和に降臨していたと記している。ニギハヤヒは神武天皇に帰順するが、見方によっては大和朝廷の成立の真相や禁忌に触れかねない伝承を内に秘めて今に伝えているのが磐船神社なのだ。
古事記の神話
https://www.kankou-shimane.com/shinwa/index.html
【参考】
日本酒発祥の地 島根
https://www.kankou-shimane.com/gourmet/sake/
日本酒発祥の地 島根県酒造組合
https://shimane-sake.or.jp/
国史跡出雲国山陰道跡の紹介
https://www.city.izumo.shimane.jp/www/contents/1706666288632/index.html
不定期・続く