もうわかった?「混沌の世界」
【609studio】イザナミとイザナギの男女の神は混沌とした中に放り出された。
そしてわけもわからないうちに、貰った「アメノヌボコ」を、それこそ混沌としっぱなしの「混沌」に差し込み、混沌を固めた。アメノヌボコとは「天之瓊矛」と日本書紀での呼び方で、古事記では「天沼矛」と表記されている。 矛(ホコ)は、長い柄の先に両刃の剣を付けた武器を指す。
そしてイザナミとイザナギはいわゆるゆる男女の契りを。そうして生んだ神々の物語がはじまった…。ただ、以後はいわゆる男女の契りはなく、例えば目を洗ったりすると子供が生まれたりした。
ここはわからん話・・・・。やはり混沌。
不定期・続く
フィクション《アマテラスの誤算004》片山通夫
神迎神事(かみむかえしんじ)
【609studio】
出雲大社の西、およそ1キロメートルに「稲佐の浜」がある。夕日が綺麗な浜だ。この浜に弁天島と呼ぶ島がある。古くは「沖御前」といい、遥か沖にあったといわれているが、砂浜が広がって浜伝いに歩いて行けるようになった。まさか漂って着たわけでもないとは思うが。神仏習合の時代には弁財天が祀られていた。しかし現在は豊玉毘古命(トヨタマヒコノミコト)が祀られているという。この浜だが先に述べた神在月には全国から集まって来られた神々をお迎えする神迎神事が行われる。夕刻7時、浜で御神火が焚かれ、注連縄が張り巡らされた斎場の中に神籬(ひもろぎ)が2本、傍らに神々の先導役となる龍蛇神が海に向かって配置され、神事が斎行される。
そして八百万の神々が滞在される7日間、「稲佐の浜」を出て、出雲大社西方に位置する出雲大社の摂社「上宮(かみのみや)」で、縁結びや来年の収穫など諸事について神議りが行われる。ここで神様たちは会議をされるわけである。どこかの国の国会議員のように会議中居眠りしたりはされない。何しろ国の民の生命と財産など幸せな一年がかかった会議なのだから。会議後は、御宿社(神々が宿泊する宿)となる出雲大社御本殿の両側にある「十九社(じゅうくしゃ)」にお入りになり、ここでも連日お祀りが行われる。
さて7日間の縁結びや来年の収穫など諸事について神議りの後、神様たちは出雲を出立される。夕刻4時、出雲大社境内にある東西の十九社にある神籬(ひもろぎ)が絹垣(きぬがき)に囲まれて拝殿に移動されることになる。拝殿の祭壇に2本の神籬、龍蛇、餅が供えられ祝詞が奏上され、その後、1人の神官が本殿楼門に向かい門の扉を三度叩きつつ「お立ち~、お立ち~」と唱える。この瞬間に神々は神籬を離れ出雲大社を去られたことになる。
出雲大社の神在祭が終わると、斐川町の万九千神社で直会(なおらい・宴会)をされた後、神々はそれぞれの国へお帰りになる。ここでも宴が催される。 宴ばっかり。
お神酒あがらぬ神はないのだ。
不定期・続く