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【609 Studio】email newsletter 2024年12月3日 #1184
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◆現代時評《古墳時代並みの明治政府、そして今も・・・》片山通夫
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読売新聞が24年11月30日付で次のような記事を書いた。
仁徳天皇陵、明治期に「威厳」増幅…列強各国へアピール狙い濠の堤2mかさ上
げ
:宮内庁は29日、日本最大の前方後円墳・ 大山 古墳(仁徳天皇陵古墳、堺
市)を囲む 濠 の堤が、明治期に約2メートルかさ上げされていたとみられると
発表した。5世紀頃の築造当初から大幅に改造して古墳の存在感を増したと考え
られ、宮内庁は「明治政府が列強各国に対し、日本の天皇制や歴史をアピールす
る狙いがあったのだろう」と分析している。
記事の詳細は以下から。
https://www.yomiurculture/20241130-OYT1T50039/
筆者を驚かせたのは、明治時代に仁徳天皇陵を囲む堀のかさ上げを2メートルし
たことよりも、威信を保つためか諸外国に「日本の天皇制や歴史をアピールする
ため」だったとしたことだ。
宮内庁の分析はほぼ間違いがないだろうが、念のため現宮内庁のHPに記載されて
いる沿革を転記しておく。
「文武天皇の大宝元年(西暦701年)に完成された大宝令官制には、後の宮内省
の管轄したものと類似の組織があったことがうかがえます。
その後の変遷を経て、明治22年大日本帝国憲法の発布とともに、皇室典範が裁定
され、皇室自律の原則が確立しました。明治41年には皇室令による宮内省官制が
施行され、宮内大臣は皇室一切の事務につき天皇を輔弼(ほひつ)する機関とさ
れました。」
古くは大宝元年(西暦701年)の大宝令官制に習ったものだと考えられているが、
全ては明治11年位から確立されたものだという。
乱暴な言い方をすれば、明治維新など、昭和になってから皇室を絶対視しだした
が、江戸時代末期までおそらく皇室、つまり京都の都の「天子様」は、江戸の徳
川様程は知られていなくて、幕末から明治のはじめにかけて、それまでの江戸幕
府の権威を天皇に刷り変えなくてはならなかった事情があったと思う。
諸外国への権威のアピールも徳川幕府でなく、天皇を頂く王政の明治政府でなく
てはならなかった。権威付けの為なら「陵墓のかさ上げ」位はなんでもなかった
のだろう。この「商簿のかさ上げ」以外のも様々な所で「皇室の権威付け」が行
われたことだろう。
そうでなくては天皇は、いや明治政府は存在しえなかったと思う。それにつけて
も高々200年にも足りない歴史を「日本の伝統」だとか言って天皇は男系男子で
なくてはならないなどとたわけたことをいまだに言っている国会議員もいるとか。
こうしてみると我が国の政権をつかさどる人々は議員も官僚も何が目的なのだろ
うか。仁徳天皇陵の堀のかさ上げ同様、「見かけ」をよくしたら良いという事な
ら、まるで張り子の虎でしかないのだが。
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【出版案内】
新版 日本の島事典 単行本 2022/12/2
長嶋俊介 (著), 渡辺幸重 (著)
27年ぶりの改訂新版。収録島数、国内最多!日本の全容を総合知で集約した歴史
的大著?国土地理院地図情報をベースに有人島、人工島、無人島など約15,000島に加え、岩礁なども丹念に調べ上げ、島の現在を特定。
国境水域における国際関係が複雑化するなか、島国である日本の成り立ちと現状
を知ることのできる比類なき事典。 https://x.gd/i2TJY
出版社 三交社 (2022/12/2)
単行本 1600ページ
ISBN-10 4815540551
ISBN-13 978-4815540555
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◇◇世界のニュース 各紙にみる北朝鮮情報◇◇ 順不同
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*FNN
北朝鮮の金正恩総書記がロシアのベロウソフ国防相と会談…アメリカなどが自国
の長距離兵器でロシアを攻撃させたことに「軍事介入だ」と批判
https://x.gd/UF5Xf
*東京新聞
金正恩氏、ロシア侵攻で米欧批判 長射程兵器は「軍事介入だ」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/370597?rct=world
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◇◇地方紙から(順不同)◇◇
毎週地方紙の記事を何本か紹介するコーナーです。
*北海道新聞
ロシア、志願兵への支払金が財政圧迫 国防費は歳出4割超 継続疑問視も
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1094138/
*秋田魁新報
秋田市のスーパー店内にクマ侵入、男性従業員けが 臨港署近く、開店前
https://www.sakigake.jp/news/article/20241130AK0003/
*岩手日報
パチンコ店、災害時の避難拠点として注目 駐車場広く建物頑丈
https://www.iwate-np.co.jp/article/2024/11/30/174859
*カナコロ
ベイスターズの日本一優勝パレード始まる ミナト横浜は再び歓喜の渦
https://www.kanaloco.jp/sports/baseball/baystars/article-1129733.html
*大分合同新聞
大分県警「闇バイトに手を出さないで」 SNSの求人通じ相次ぐ事件…学生らに
啓発https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2024/11/30/JDC2024112000444
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【出版案内】
「光太 虹の国に行く」 いのしゅうじ(本名・井上脩身) 著
中学1年生の光太が同級生のケイ子とともに、1万匹のタマムシが引く飛行機
に乗って虹の国に行き、虹の国の子どもたちと冒険をする物語。
詳しくは https://x.gd/x39ud
文芸社 刊 ISBN:978-4-286-24684-0
定価:1,320円 (本体 1,200円)
判型:四六上
ページ数:164
発刊日:2023/11/15
ジャンル:童話
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【出版案内】
片山通夫写真集 ”ONCE UPON a TIME”
アマゾンでも電子雑誌として販売中! https://onl.bz/EVvmBhx
60年代から撮り続けたドキュメンタリー220点あまりを収録した写真集。1960年
代のキューバ、「北送」と呼ばれた在日朝鮮人の祖国帰還の新潟港。ベイルート
の重信房子、ブルガリア、チェコ、ルーマニアなど東欧諸国の民主化や廃墟とな
ったチョルノブイリ、作者のライフワークとなったサハリンの戦後問題。そして
時代を映す日本の折々の風景をモノクロームで描いた作品集。オンデマンド印刷。
全286頁。モノクローム写真239点を収録。
発行 publishing house Lapiz
本体価格 5000円(税込)+送料(600円)
お問合せ・ご注文はメールで。
michiokatayama*gmail.com *→@に変えてください。
お名前、電話番号、郵送先など連絡先をお忘れなく。
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◇編集長から:片山通夫
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寒くなってきました。先日明治村に行ってきました。明治になって我が国が西欧に追いつけ追い越せとばかりに、旧帝国ホテルの玄関、聖ザビエル天主堂、また政府が集めた蔵書を守った重厚な図書館である内閣文庫など、明治時代に建てられた素晴らしい建築を堪能できた。見ているうちにふと思ったのが、それが模倣であれ、創意工夫であれ、明治時代は新しい息吹を感じられる時代だったのだろうということ。現代時評に書いた西欧に対する見栄も多分に感じられたが、それなりの大成功だったと言える。この点は大いに尊敬したいものだ。
現代の「伝統」とやらを振り回す連中とは一線を画したい。
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【609 Studio】email newsletter
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