現代時評plus《SNSが世の中を変える》山梨良平

【609studio】アメリカのことはよくわからないが、昨今の我が国ではSNSが世の中を変える時代になった。今更だが、闇バイトの募集などもまさにその現象だ。昨日(11月17日投開票)行われた兵庫県知事選、再起を目指して前知事は新聞などの報道によると《「兵庫県知事選でも影響力増すSNS 識者「若年層へアプローチ成功」》(朝日新聞)。《斎藤前知事の「劇場型選挙」 支えたSNSの“奇兵隊” 兵庫知事選》(毎日新聞)。《兵庫県知事選挙【結果】斎藤元彦・前知事が当選、終盤SNSで支持広げる…失職知事の返り咲き田中康夫氏以来 》。
ざっとこんな具合だ。無論斎藤氏の政策を支持した選挙民が当選させたわけだろうが、「SNSや動画投稿サイト」を参考にした人の9割が斎藤元彦氏支持したと読売新聞は伝えた。

と言うことは海の向こうの大統領選も同じなのかもしれないが、若者と言うか、スマートフォンで情報を収集する人々が一定数以上、つまりSNSが世の中を変える時代になっているという事実を直視しなければならない。

民意が変わったのも事実なのかもしれないが、「宣伝力」と言う観点から見れば、若者たちがスマートフォンから垂れ流される情報の方が圧倒的な量なのだとまざまざと見せつけられた。民主主義と言うものが「数」で決定するというシステムである限り、今後ともSNSで民意は左右される。無論そこには冷静な判断もあるはずだが。今後の戦略としては各党、候補者等の選挙対策を重点的に行うと言うことだ。