現代時評《災害ニッポン、どーする?》片山通夫

【SDGs 609studio】台風10号(サンサン)が日本列島を縦断してようやく熱帯低気圧になり、消滅していった。当初、四国沖から紀伊半島、近畿辺りに上陸するかと思われた10号は西に方向を変え奄美を経て南九州に上陸し長崎から東に方向を変えて九州を横断した。
台風の進路もなかなか予測がつかない時代に入ったように素人ながら考える。
予測がつかないと言うことは、今回の10号のように長期間同じような場所に居座る事にもなる。ひいては豪雨の被害も大きくなり、弛んだ地盤は土砂崩れなどの被害を誘発する。

所で我が国の気象庁の予知能力は国際的にも優れていると思う。以前ロシア・サハリン州で聞いた話だが、北方領土に住むロシア人たちは根室からの日本の放送によって、台風をはじめとする気象情報を手に入れているらしい。むろん日本語だった。これだけで日本の気象情報が優れているとは思わないが、きっと優れているのだと思う。ただ地震の予知に関してはあまりにも難しいようで、なかなか当たるとは思えない。

日本は四季に恵まれて南北に長い列島は厳寒の北海道や東北、常夏ともいえる沖縄県など様々な季節を楽しむことができる。一方台風やそれに伴う豪雨、土砂崩れなど自然災害も多彩だ。そして国にも認識されていて各種の統計にも最近被害が増える傾向にあると認識されている。

国土交通省統計
https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r01/hakusho/r02/html/n1115000.html

地球温暖化などを含み、自然災害の甚大化が進んでいる現在我が国の被害額も当然ながらふえている。しかし政治家の常用セリフ「国民の生命と財産を守る」手当はあまり増加したとは言えない。今年元旦の能登半島地震も既に半年以上経過しているが顕著な手当は見えてこない。

このように自然災害が増加している状況なのだから、思い切った提案をしたい。おりしも自民党や野党第一党の立憲民主党などの党首選びが始まっている。是非「国民の生命と財産」を守るために自衛隊を改変して、消防庁と協調措置をとって「国際自然災害救助隊」様の組織を造り自然災害に対処することを打ち上げてほしいものだ。きっと「時代にあった政策」がどんどん出て、国民の支持を得ることだろう。