Webサハリン物語《episode #5 韓国併合》片山通夫

京城(けいじょう・現ソウル)にあった朝鮮総督府

【609studio】話は前後するが、1904年、日本とロシアとの間で 日露戦争が始まった。戦いを有利に進めた日本は、講和条約であるポーツマス条約において、ロシアから 朝鮮半島における優越権を獲得した。朝鮮は1897年に清から独立しており、国名は 大韓帝国 (韓国)に変わっていた。日露戦争に勝利した日本は、その勢いで、韓国に対する支配を強め、1905年には首都に統監府を置き韓国に対する「支配」を強めていった。1909年初代統監伊藤博文の暗殺を受けて、日本政府は韓国への支配をいっそう強めてゆき、1910年、日本政府は 韓国を日本の植民地とした。これを「韓国併合」という。
戦後「この併合は清日戦争、露日戦争、満州事変と中日戦争、太平洋戦争にいたるまで、60年以上にわたる長い戦争が終わった日」と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、日本の植民地支配から解放されたことを記念する光復節(2019年8月15日)の演説でこう述べた。日本国民は韓国を植民地にした歴史を忘れようとしている傾向があるが、相手国の韓国民は決して忘れないとボクは思う。また「それでも韓国にとって良いことをした」とインフラの充実や色々なシステムなどを残したが、それは「当時の日本にとって必要だった」からであると思う。

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