Webサハリン物語《 はじめに》片山通夫

サハリン物語

【609studio】本書は1999年秋にボクがはじめてサハリンへ行った後に取材した内容を「サハリン物語」(リトル・ガリヴァー社刊)として纏めたものをWEB版に書き直したものである。
世界中を恐怖に陥れた新型コロナウイルスがようやく下火になった頃に、ボクが過去に撮り続けた作品の集大成ともいうべき写真集《Once Upon a Time》をまとめ上げることができた。 https://x.gd/p46ns 

そして今、2024年夏、戦後79年に Web版《サハリン物語》を纏めることとした。
最初にお断りしておくが、既に出した「サハリン物語」を忠実に再現したものではない。後から気が付いたことなども踏まえて書き直している。だから「新版サハリン物語」とでも言っておきたい。

この取材行は1999年10月に始めた。大阪の生野区で「遠い東欧ばかり行ってないで近場にある樺太に残された我々の同胞を取材してよ」と話を振られたことがきっかけだった当時ソ連邦の崩壊やそれに連鎖して東欧諸国に民主化の波が押し寄せていた。大阪市生野区はいわゆる在日韓国・朝鮮人たちが多く住む町だ。聞けば済州島からの人々が多い。戦後済州島ではイ・スンマン大統領が簡単に言うと「赤狩り」をした。それで共産主義者としてを無数に殺戮したという。https://x.gd/cT00z
その弾圧を逃れて日本に、大阪に渡ってきた人々が多い。むろんそれまでにも、強制的にもしくは日本の植民地下の朝鮮を離れた人々も多く日本に住んでいて、戦後も帰りそびれた人々もいたことを書き加えておく。

この「サハリン物語」はアマゾンで手に入れることができる。
単行本 260ページ
ISBN-10 4947683449
ISBN-13 978-4947683441
https://x.gd/4SGyn

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