Lapizstory《出雲の神々そして鬼が行く道004》片山通夫

【LapizOnline】出雲往来

中国山脈を貫き、日本海に面した出雲から瀬戸内海までをさす。
古来「往来」とは人の行き来するさまを指すようだが、出雲往来のように街道の意味にも使われる。
瀬戸内海の要衝である姫路と出雲王国を結ぶ出雲往来を別名「出雲街道」、「上方みち」とも呼ばれ、出雲大社や大山寺への参詣道、出雲の製鉄(たたら)の流通、後鳥羽上皇や後醍醐天皇の隠岐配流、近年には津山藩や松江藩の参勤交代にも利用された道でもあり、物流も盛んに行われていたと思われる。姫路からは瀬戸内海を東へ海路を行った。
当然のことながら、往時の賑わいは中国山地を貫くまでにあったわけである。

ボクなどは不謹慎の極みだから、横溝正史の小説で金田一耕助がはじめて登場する「本陣殺人事件」は興味津々で読んだ。

本陣殺人事件:舞台は作者の疎開先あたり。
https://x.gd/waQEh