【LapzOnline】先日 大きな堀の堰から発する人工で一部敷石の水路の隅の水溜り(2畳程) に数匹の成長途上のあめんぼをみつけた。間近でじっくりと観察するのは何十年ぶりだろう 子供の頃捕まえたときのあの醤油が腐ったような臭いを思い出すと思わず半歩引き下がってしまう。日照りで流れがなくなり狭く浅いこの溜まりに閉じ込められた格好だ。水量が減り更に干上がる寸前になるとあめんぼ達はどうするのだろう。 “とりとめのない話《あめんぼ》中川眞須良” の続きを読む
編集長が行く《水俣の海(熊本県水俣市)》文、写真 井上脩身編集長
~チッソの企業犯罪いまに伝える~
【LapizOnline】2月下旬、水俣(熊本県)に立ち寄った。かねてから水俣病の元となった有機水銀がたれ流された海を見たい、と思っていたのだ。水俣の岸辺から望む八代海は、おだやかに冬の日をあびていた。私が立っているのは「エコパーク水俣」。水銀ヘドロの海が埋め立てられ、現代風の親水公園に生まれ変わった今は、かつてここが地獄の海であったのがウソのようだ。実際、水俣病の公式確認から70年近くたち、水俣病という公害被害を知らない人が多くなっているといわれる。「水俣の苦しみが忘れられている」。そんな被害者たちの苦悩にこたえて3月14日から大阪・吹田市の国立民族学博物館で水俣病に関する企画展が開かれた。タイトルは「水俣病を伝える」。私はこの展覧会場に2回足を運んだ。 “編集長が行く《水俣の海(熊本県水俣市)》文、写真 井上脩身編集長” の続きを読む
連載コラム・日本の島できごと事典 その136《補陀落渡海》渡辺幸重
【LapizOnline】補陀落(ふだらく)とは仏教で南方の海の彼方にあるとされる観世音菩薩が住む浄土のことで、行者(僧)が浄土への往生を果たし、民衆を浄土へ先導するために単身小舟に乗って沖に出る捨て身の行が「補陀落渡海」と呼ばれます。最古の事例は868(貞観10)年の慶龍上人、最後は1909(明治42)年の天俊上人の渡海で、主に平安時代から江戸時代中頃まで行なわれました。全国では約60例、そのうち和歌山県の那智勝浦からの渡海が半数の約30例を占めています。他には高知県の足摺岬、室戸岬、茨城県の那珂湊などから出帆した例があります。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その136《補陀落渡海》渡辺幸重” の続きを読む
現代時評《都知事選に向けて》山梨良平
【609studio】任期満了に伴う東京都知事選のおもな候補者が出そろった。と言っても現職小池氏、立憲民主党の蓮舫氏、そして元航空幕僚長の田母神氏が都知事選立候補を明らかにした。焦点は現職で知名度抜群の小池氏か蓮舫氏かと言うところだろう。
このところ週刊誌などで盛んに報じられているのは、小池氏の学歴詐称問題。簡単に言うと「カイロ大学を首席(後に訂正?)で卒業した」と同大学の卒業証書まで開示した。
お詫びと訂正:6月7日時点では小池知事が都知事選に出馬するという意思表示はされておりません。すでにされているように読み取れるかもしれません。お詫びして訂正いたします。(Lapiz編集部)
“現代時評《都知事選に向けて》山梨良平” の続きを読む
Opinion《私たちは「いつ」戦争に反対するのか》渡辺幸重
-政権交代を果たし、軍事大国化を止めよう-
【Lapiz Onlin】岸田政権の内閣支持率が低空飛行を続けているなかで、安倍政権時から続いている日本の軍事大国化が後戻りのできない状態にまで進んでいる。 “Opinion《私たちは「いつ」戦争に反対するのか》渡辺幸重” の続きを読む
Lapiz2024夏号Vol.50《巻頭言》井上脩身編集長
【Lapiz Online】2024年は、能登半島が最大震度7の激震に見舞われることから始まりました。ピーク時には能登の住民ら1万2834人が学校や公民館などに避難、多くの高齢者はじっと寒さに耐えました。テレビに映される被災地の模様を見ていて、29年前、阪神大震災の避難所で目にした光景がよみがえってきました。 “Lapiz2024夏号Vol.50《巻頭言》井上脩身編集長” の続きを読む