現代時評《都知事選に向けて》山梨良平

【609studio】任期満了に伴う東京都知事選のおもな候補者が出そろった。と言っても現職小池氏、立憲民主党の蓮舫氏、そして元航空幕僚長の田母神氏が都知事選立候補を明らかにした。焦点は現職で知名度抜群の小池氏か蓮舫氏かと言うところだろう。
このところ週刊誌などで盛んに報じられているのは、小池氏の学歴詐称問題。簡単に言うと「カイロ大学を首席(後に訂正?)で卒業した」と同大学の卒業証書まで開示した。

お詫びと訂正:6月7日時点では小池知事が都知事選に出馬するという意思表示はされておりません。すでにされているように読み取れるかもしれません。お詫びして訂正いたします。(Lapiz編集部)

まあ、カイロ大学と言う日本人にはほとんどなじみのない大学名を挙げたところにポイントがあると筆者などはつい考えてしまう。大体一般的にあのアラビア文字はアルジャジーラと言う衛星テレビ放送のテロップなどで「眺める」だけのモノであろう。ましてエジプトのカイロ大学なんて、日本で言えば東京大学並みだろうとは思うけれど、知り合いの息子が、娘が、いや親戚の兄ちゃんが出た大学だなんてケースはまずない。あまり日本の新聞紙上にもその名は出てこない。せいぜい小池氏の学歴騒ぎで出てくるだけである。
一方、蓮舫氏の学歴は青山学院法学部卒業とすっきりしている。また中国の北京大学に留学して中国語や中国の文化、政治経済を勉強したという。留学期間は95年から97年まで。
こちらの方は「主席卒業」との主張はなさそうだ。

選挙の公約や略歴などは今後出そろうだろうから、有権者の皆さんはそれを精査してもらいたい。

ところで現職の小池都知事が東京の各自治体の首長から「立候補の要請」受けたと言う報道があった。今日5月31日の東京新聞によると《小池百合子氏は「首長に支援依頼はしていない」日野市長の「知事側から依頼」発言を否定 都知事選巡り 》とある。なにがなんだかわからなくなってきた。ほんの少し前の話だし、今度は首長が結構な数おられる。カイロ大学卒業と同じように暗闇に消えるような話ではない。
どうも小池都知事にまつわる話は眉唾ものが多いように感じるのは筆者だけか。