「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」、自分の命を捨てる覚悟で物事に当たれば、はじめて活路が開け、成功する道もおのずからできてくることをいう。水におぼれかかったとき、へたにあがけばいよいよ深みにはまりこむが、ひとたび運を天に任せて身をゆだねると、浮き上がることができる。そういえば首相は「命がけで」とか「火の玉になって」とか言われてましたね。
地震が頻発している。まだ能登半島地震どころか、東日本大震災の傷も癒えないうちに、熊本、そして能登半島・、そして豊後水道・・・。残念ながら地震や台風、豪雨など自然災害には打つ手なしの我が国。一方、自民党政権を率いる岸田氏は八方ふさがりなのか、アメリカへ国賓待遇で行って、悦に入っているようだが、現実はそんなに甘くないことを今日(2024/4/18未明)の豊後水道の震度6弱地震で思い知っただろう。いや思い知ってほしいものだ。
政府は折に触れて「国民の生命財産を守る」と言っているが、自衛隊の、つまり軍備の増強、平和の島であり続けるべき沖縄諸島などに仮想敵国を作って自衛隊を置き、米軍を配置させられている。米軍が抑止力となるなら、自衛隊は不要だろうにと思うのだが。米ソ冷戦時代も自衛隊はいなかったし、中国の覇権主義には戦力増強はマイナスだろうと思う。いたずらに台湾有事をアナウンスすべきでない。国民の生命と財産は目の前で危険にさらされているのだ。自民党政府の政策で。
所で我が国は地震災害が多いのだが、「地震国日本」の面目をかけて、世界に「災害救助」の範を示すべきだ。敢えて言えば今回の台湾地震の台湾政府の対応のように。
岸田さん。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という言葉をかみしめて。自民党の裏金問題で「火の玉になって」とのたまうなら、そして自民党の旧統一教会問題や今回の裏金問題を念頭に「身を捨てて」取り組みべきは「国際災害救助隊」である。さすれば国民のみならず、世界から称賛されると思う。台湾政府と手を組めばいい。災害救助なら中国もとやかく言えないと思う。
世界が戦争にかまけているうちに。
2024/4/9 609studio.com 現代時評
現代時評【自然災害対策は地球規模で!】片山通夫
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