SDGs 神宿る。《杭全(くまた)神社の垂乳根》片山通夫

長年生きてきた樹木には神が宿ると考えられてきた。樹齢1000年ともいわれる樹木はおろか、屋久島には縄文杉、弥生杉などと呼ばれている杉も存在する。ここ大阪にある杭全神社にも樹齢500年程の銀杏の木が凛と立つ。
その銀杏は「垂乳根」と呼ばれている。その昔、母乳の出ない母親がいた。夫婦で杭全神社の銀杏に御願いしたところ、無事に母乳が出て赤ちゃんを無事に育てることができたと言われている。まさに神様のおかげで赤ちゃんを育てることができたと、今も母親の参拝が絶えない。