四文字熟語が世界を暴く011《巧言令色&説明責任》山梨良平
巧言令色(こうげんれいしょく)「少なし仁」と続く。 《「論語」学而から》巧みな言葉を用い、表情をとりつくろって人に気に入られようとする者には、仁の心が欠けている。
と言う意味。
説明責任(せつめいせきにん) 個々に与えられた職務や役割に対して確実にやり遂げる責任、そしてそれに伴う行動や言動に関して説明する義務。 これらをすべて果たすことが、今この時代に求められている。
⇒最近の政治家に欠けている「仁」。「説明責任」とは、その場限りの言い逃れと理解している。
新聞スクラップ037《 原発立地の町長が姿勢一転「安全性アピールは難しい」と再稼働に慎重発言 震度7の石川・志賀 稲岡健太郎氏 》東京新聞
⇒昨年末、前町長が逮捕された贈収賄事件に伴う町長選で初当選。その約1週間後、未曽有の震災が起きた。町長選では「化石燃料に頼り、電気代も高騰している現状では、すぐにでも原発を再稼働すべきだ」と主張したが、一転、慎重な姿勢に態度を変えた。 中略
◆これまでの避難訓練「現実的でなく、訓練のための訓練だった」
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/307209
現代時評《芽吹く春に思う》片山通夫
節分も過ぎた。鬼も退散したようだ。ふと庭に目をやるとしだれ梅の芽が膨らんでいる。春が近い。柿の木やイチョウの木の葉が茂る春が近いことを告げている。そういえば季節を表現する言葉に「木枯らし一番」とか「春一番」という言葉がある。「春一番」は北日本(北海道・東北)・甲信・沖縄を除く地域で春先に吹く南寄り(東南東から西南西)の強風を指す。この春一番が吹いた日は気温が上昇し、その後は寒さが戻ることが多い。しかし確実に春は近いのだ。そういえばもう大昔の話だが「青春」という今や懐かしい言葉もあった。「青い春」とはよく言ったものだ。
このように日本語には新しい季節を著す言葉が多くあった。そんな言葉を耳にする時、とても豊かな気分になれる。他の国の他の民族の言語にも当然そのような表現がああるのだろうが、残念ながら筆者にはわかりようもない。
話は現実に戻す。政治の世界は吹きすさぶ嵐の真っただ中で岸田首相は逆風に逆らって保身に走る。内閣の重要な、それこそ旧統一教会に解散命令を出す立場の盛山文科相の教団側会合に参加し推薦状まで受け取ったと言う報告。ここで野党の言いなりに盛山氏の首を切ったらただでさえ低い支持率がさらに低下し、内閣は崩壊する危険があると首相自身が感じたからであろう。内閣は支持率から判断すればほとんど死んでいるように見える。岸田氏率いる自民党は振り返ってみれば安倍政権時代から、問題を矮小化し、誤魔化し、官僚を管理してあの長期政権と言われる時代をすり抜けた。旧統一教会の広告塔としての安倍元首相の立ち位置を見れば、他の議員も安倍に続けとばかりに旧統一教会に走り、その指示を受けるのは当然のことだ。「親亀こけたら皆こける」は自民党の好きな日本の伝統なのだ。
さてこれから季節は春に向かう。まず木々の芽が膨らみ、その後花をつける。最初は梅だ。古来梅は人々に愛されてきた。梅を愛でる歌も多い。
色よりも かこそあはれと おもほゆれ たが袖触れし やどの梅もぞ よみ人しらず
「すぐれた色より香りこそ趣深い この宿の梅はいったい誰の移り香なのだろう」
犯罪すれすれの闇に身をおいている政治家はどんな思いで春を迎えるのだろう。
四文字熟語が世界を暴く010《複雑怪奇&》山梨良平
複雑怪奇(ふくざつかいき)話や事態が非常に込み入っていてややこしく、あやしく不思議なさま。「怪奇」は、実際にはありそうもないような怪しく奇妙なさま。
⇒言ってみれば魑魅魍魎の世界。平安時代の巷に跋扈した。今も永田町に残るという。
ついでに魑魅魍魎(ちみもうりょう)とは「人に害を与える化け物の総称。また、私欲のために悪だくみをする者のたとえ」を言う。まさに・・・。
(決して自民党安倍派とは言ってないつもりです。ハイ。)
新聞スクラップ036《 杉田議員の人権侵犯巡り集会 「差別放置する自民党変革を」》共同通信
⇒自民党の杉田水脈衆院議員による在日コリアンやアイヌ民族への差別発言が法務局から「人権侵犯」と認定された問題を考える集会が3日、大阪市で開かれた。被害者や弁護士らは、認定を評価した上で「差別者を放置する自民党や社会の変革を求める。差別を禁止する法制度が必要だ」と訴えた・・・。
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https://www.47news.jp/10481564.html
SDGsの取り組み
SDGs Sustainable Development Goals
直訳すると「持続可能な開発目標」。地球環境を守りつつ、社会の繁栄を推進するために世界を変えようという運動の骨子となるものです。17の分野の目標から構成され、2030年までの達成を目指し、2015年9月の国連のサミットで全会一致で採択されました。
我が国では持続可能な開発目標(SDGs)実施指針改定版が採択されている。当サイトも自然破壊や気候変動などをはじめ下記のようなテーマを多く扱って行きたい。 “SDGsの取り組み” の続きを読む
現代時評《しっかりしなよ、岸田さん。未解決の問題が山積なのに。》山梨良平
時事通信が伝えた。《改憲「自民党総裁として実現」 岸田首相、国会で異例の言及―施政方針演説》と。つまりはこの9月(自民党総裁任期)までに首相は改憲したいと意思表示を施政方針演説の中で言及した。 “現代時評《しっかりしなよ、岸田さん。未解決の問題が山積なのに。》山梨良平” の続きを読む
連載コラム・日本の島できごと事典 その122《人名制度》渡辺幸重
瀬戸内海の岡山県と香川県に挟まれた西備讃瀬戸に浮かぶ香川県側の島々が塩飽(しあく)諸島です。ここはかつては塩飽水軍の本拠地であり、戦国時代から明治期初めまで住民自治が行われた地域です。塩飽諸島は全部で28島(うち有人島13)あるといわれ、特に「塩飽七島」と称される櫃石(ひついし)島・与島・本島(ほんじま)・牛島・広島・手島・高見島が諸島の中心をなしています。
塩飽水軍は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の戦いに海の戦力として貢献しました。秀吉の九州攻め(九州平定)では50人乗の船10艘を各船に水主(かこ)5人を付けて差し出し、秀吉の高い評価を得ました。その後も秀吉の後北条氏攻撃に大坂から小田原へ兵糧米を積み送り、また朝鮮出兵(文禄・慶長の役)でも医師や奉行、物資の運送に従事しました。秀吉は1590(天正18)年に塩飽諸島の検地をするとともに塩飽水軍の業績を認め、島中(とうちゅう)の船方(水夫)650人にその領知を認めて自治を認めました。江戸時代は幕府領で、大坂町奉行や大坂船手などの管轄下にありましたが、自治制度として「島中船方領知」は江戸時代から明治初期まで引き継がれました。この水主役を負担する船方を「人名(にんみょう)」と呼び、島の領知権や周辺海域の漁場の権益を人名株、制度を人名制度といいます。ただ、株を持たない漁師らは「間人(もうと)」と呼ばれ、激しく差別されたともいいます。幕末に増加した水夫役の徴用を人名が間人に肩代わりさせ、その費用の一部を負担させることもあったようです。
本島の小阪(旧小坂)地区の墓地に幕末に起きた「小坂騒動」の犠牲者18人の名前が刻まれた小さな石碑があります。移住者が多くよそ者として差別を受けていた小坂の漁師たちは2株の人名株を要求しましたが受け入れられず、1868(慶応4)年、泊地区の勤番所を襲って家々を打ち壊し、この衝突で双方に死傷者が出ました。人名はその報復として他の島々の加勢も得て小坂を焼き払ったといいます。
人名制度は1870(明治3)年に倉敷県が「藩制改革により塩飽の領知高を没収し、朱印状はこれを還納すべし」と命じ、終焉を迎えました。1880(同13)年に2,300円余の一時金が支払われたあとは何の要求も認められなかったそうです。
人名の多くが住んでいた本島の笠島集落には粋を凝らして建てた屋敷が並び、1985(昭和60)年に国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に指定されました。
エッセー《四文字熟語が世界を暴く009》山梨良平
七転八倒(しちてんばっとう)苦痛のため、のた打ち回ること。しちてんばっとう。
⇒現在の自民党の様。特に安倍派の面々。「安倍死して混乱を残す」。そういえば石川のキングメーカー自認のお方、近頃表に出てこないのはなぜ?
鶏口牛後 (けいこう-ぎゅうご)大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ。▽「寧むしろ鶏口と為なるも、牛後と為なる無なかれ」の略。
⇒「大」自民党のアタマは無理でも「派閥の長」程度だったら・・・。