「カネの亡者」と言う言葉がある。辞書などによると「金に目がくらんでしまった人」とか「金の奴隷」という。要するに金を手に入れようと必死になっている人々を指す。
見ていると憐れだ。ところが自民党の政治家の中には憐れどころか人の上に立って「ブイブイ」言っている人々も多い。表向き有権者の手前、腰は低そうだが、大抵そっくり返って歩いている。金を求めて…。
その「金の亡者」は昔は決して表立っては出てこなかった。それはそれでなんとなくおかしかった。だって彼らが国民に頭を下げるのはほぼ何年かに一度行われる選挙の時だけだった。心優しく寛容な国民はそれを是としてきた。しかし事ここに至ってはあまり寛容にはなってられないようだ。ウクライナに侵攻して、今なお戦争を行っているロシアのせいであろう物価高と日本を覆っている低賃金など、自ら政治に無関心だったせいもあり、おまけにコロナウイルスの猛威で何もかもうまくゆかなくなった。
つまり自らの生活も危うくなってきたわけである。そうそう甘い顔も出来なくなった国民は先の東京オリンピックの不祥事が明るみに出て以来、いささか趣が変わってきた。札幌冬季オリンピックの招致にも札幌市民がノーを突きつけた。今、大阪万博の費用が当初の予定から膨大に膨れ上がる結果となりつつあり、国民の開催に向けた興味も霧散している。
それは前売り券を扱う業者の対応にも表れている。維新の幹部は勿論、自民党の執行部を含む岸田内閣の「国民の動向や感情」をつかめられない政治家が多すぎるのではないか。
事態は相当深刻だと思われるが、どうも自民党の動きは鈍い。この6日も岸田首相は「自民派閥パーティー当面自粛」と党内で対応を決めたとか。流石のマスコミ各社もこの対応には呆れかえっているようだが、反応は鈍い。
「首相が全派閥パーティーの開催自粛を要請、どう評価しますか?」という設問に、インターネット上のアンケートでは、17,713人が投票中、実に95.7%(1万6,955票)が「全く評価しない」と回答した 。
⇒ https://news.yahoo.co.jp/polls/45787
報道によると忘年会も新年会も自粛を含めるとか。
まるで小学生の「反省会」だ。
最後に。
目覚めよ!と言いたい。