現代時評《プーチン流「非武装中立」の正体》井上脩身

ウクライナに軍事侵攻しているロシアは4月半ばになって戦力を東部に集中、戦闘はいっそう激化している。ロシアのプーチン大統領がウクライナに求めた「非武装」と「中立」で停戦合意できる見通しは立っておらず、戦争の泥沼化は必至である。そもそもプーチン氏が「非武装中立」を言いだしたのはなぜなのか。「非武装中立」は米ソの東西冷戦時代に旧社会党が掲げたスローガンであるが、プーチン大統領の口から出た途端、弱い者いじめの傲慢な言葉に堕す。そこには21世紀を「米露冷戦時代」にしようとのプーチン氏の野望が透けて見える。 “現代時評《プーチン流「非武装中立」の正体》井上脩身” の続きを読む