連載コラム・日本の島できごと事典 その33《霊場・松島》渡辺幸重

雄島の岩窟(宮城県の観光情報マガジン『GOGO MIYAGI!』より) https://gogo-miyagi.com/45

日本三景といえば、松島・天橋立・宮島です。奥州の松島は、松島湾内外に300近い島々を浮かべ、白から灰白色の岩肌と松の緑の景観から国内屈指の観光地になっています。江戸時代から景勝地として知られる松島ですが、その前は“奥州の高野(こうや)”と呼ばれ、死者供養の霊場だったことをご存知でしょうか。
松島湾北西部にある雄島(おしま)は「松島」の名称発祥の地で、後鳥羽上皇から送られた千本の松をこの島に植えたことから「千松島(ちまつしま)」と呼ばれ、さらに広がって一帯が「松島」と呼ばれるようになりました。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その33《霊場・松島》渡辺幸重” の続きを読む