現代時評《官房長官も官僚も大変だ。「平穏に年を越せるのかな」と余計なお世話してみる》山梨良平

アフガンで銃撃事件が起き、中村哲さんが同行の護衛などのアフガン人とともに殺害された。とても残念な事件だった。アフガンの人々にとっても、我々日本人にとっても「希望の星」であり、誇りだった。安倍首相も「通り一遍のコメント」を出したようだが、なぜか心に響かないと思ったのは、私だけなのか…。

さてお隣の韓国では、BBCニュースが次のように伝えた。

ソウル中央地裁は前大統領パク・クネ被告に対し懲役24年、罰金180億ウォン(約18億円)の実刑判決を言い渡した。朴被告の失脚の原因となったスキャンダルの中心にあるのが、朴被告と崔被告との友人関係だ。2人は幼少期からの友人で、朴被告が大統領に就任した後も、最も信頼される人物として近い関係にあった。しかし、朴被告との親しい関係を背景に崔被告が国政に介入したと指摘され、2人の関係は国民の厳しい視線にさらされるようになった。崔被告に不適切なレベルで政府資料を見せ、崔被告の国政へ関与を隠していたと主張した。

懲役24年、罰金18億円!

安倍首相をはじめとする安倍政権がいわゆる「桜を見る会」で窮地に追われている。我々の普通の感覚、つまりことの善悪をわきまえた人間として、ここまで追いつめられると、諸手を挙げて「降参する」のだが、どうも「逃げ切る」つもりのようだ。逃げ切れるつもりのようだ。いやいや、厚かましい連中。恐れ入る。

このメールマガジンには「壊れ行く日本」というコーナーがあって、この1週間の出来事がすべてではないだろうが、ニュースを集めている。週を追うごとに項目が増えてゆく。国民の理解は得つつあるなどと言っている場合ではないと思う。お隣の韓国の司法は生きている。それに比してわが国の三権分立たるや目も当てられない。嫌韓などとおさまっている場合ではない。

安倍首相や官房長官などは心穏やかに迎えられるのかな、お正月を。