現代時評《溶けだした福島原発凍土遮水壁》:井上脩身

福島第1原発の汚染水対策として設置された凍土遮水壁が、台風10号による大雨で溶け出した。地下水の流入を防ぐための切り札とされた凍土遮水壁が十分な効果を生み出せないことが明らかになったわけで、2020年の東京オリンピックまでに原子炉建屋内の汚染水処理を完了させる、という目標の達成は絶望的だ。五輪誘致に際し、「汚染水はコントロールされている」と世界に公言した安部晋三首相の責任が免れないのはいうまでもないが、現状のままでは建屋の地下130メートル地点にある巨大地下水流が汚染される恐れが出てきた。だが、深刻な事態であることの認識が東電にも政府にも薄いようである。

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