Category Archives: 現代時評

205月/17

現代時評《韓国大統領選の結果と北朝鮮情勢》:片山通夫

周知のように、韓国ではリベラル派の大統領が誕生した。早速トランプ米大統領は、新大統領に「会いたい」とメッセージを送った。現実的にみて、北朝鮮が中国の庇護から離れて「暴走」するのを抑止するには、韓国にリベラルな政権が生まれることが重要だ。
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274月/17

現代時評《過度な右寄り忖度の時代》:井上脩身

小中学校の教科外の活動とされてきた道徳について今年3月、政府は学校教育法の施行規則を変え、「特別の教科」にした。来年度から実施されるにともなって作成された教科書の「パン屋」の記述に対し、文部科学省が「不適切」の検定意見をつけていたことがこのほど判明した。パン屋は伝統文化の尊重にふさわしくない、というのである。日本人がパンに出合ったのは16世紀といわれ、伝統的食文化としてすっかり定着している。にもかかわらず「不適切」にしたのは、文科省の官僚が「祖国への誇りを持つ教育」との安倍政権の姿勢に過度に忖度(そんたく)した結果としか考えられない。森友学園問題で国会論戦の的となった忖度。「安倍一強」のなかで官僚が常に政権の顔色をうかがって忖度していることの証左といえるだろう。
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084月/17

現代時評《GPS捜査判決を読み解く》:井上脩身

 

捜査対象者の車に全地球測位システム(GPS)端末を付けて居場所を把握するGPS捜査について、最高裁は3月15日の大法廷で「プライバシーを侵害し違法」との判決を下した。弁護団は「憲法の理念に沿った判断」と高く評価しているが、もろ手をあげて喜ぶわけにはいかない。 Continue reading

283月/17

現代時評《沖縄基地闘争とテロ等準備罪》:井上脩身

沖縄県の高江ヘリパッド建設に抗議中に逮捕された山城博治沖縄平和運動センター議長(64)の勾留が、今月16日で5カ月にも及ぶことになった。有刺鉄線を切断した器物損壊容疑でこのような長期勾留は極めて異常だ。山崎議長が中心になって進める米軍基地反対運動に対する弾圧の一環であることは明らかであろう。政府は「テロ等準備罪」の新設を目指しているが、山城議長不当勾留をみれば、同罪の目的がはっきりする。政府に反対する運動は、それが市民団体であっても「テロを実行する組織的犯罪集団」として摘発し、根絶やしにしようというものだ。すでに同罪は事実上、前倒し的に実施されているのである。 Continue reading

143月/17

現代時評《今、SNSが面白い!》:片山通夫

最近、筆者はSNSに凝っている。面白いのだ。何がって?マスコミには載らないニュースが、真贋織り交ぜて無数と言って良いほどの本数が毎日毎日垂れ流されていることが、とても興味深い。無論、真贋の見極めは難しい。裏を取るったって、ソースが全く同じというケースでも、流される情報にはまるで正反対の場合もある。

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113月/17

現代時評《テロ等準備罪の恐怖》:井上脩身

政府はテロ等準備罪の新設を3月中にも閣議決定する方針という。組織的犯罪集団がテロなどの犯罪の合意をし、準備行為をしたことを処罰するというものだ。05年に政府が提出し、廃案になった共謀罪の構成要件を絞り込んだものだが、その根底に流れているのは「共謀段階で一網打尽にする」という先手壊滅主義だ。政府は犯罪集団の具体例としてテロ組織のほか暴力団などを挙げ、「普通の民間団体は対象にならない」としている。だが、列車転覆の共謀をしたとして労働組合員が殺人罪に問われた松川事件の事例をみれば、政府批判グループの弾圧のために「共謀」を悪用する恐れがあると考えるべきだ。
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242月/17

[:ja]現代時評《日米首脳会談を読み解く》:井上脩身[:]

[:ja]安倍晋三首相は10日、アメリカのトランプ大統領と首脳会談を行った後の共同記者会見で「日米同盟は強固な揺るぎない絆」と述べ、「緊密な関係」であることを強調した。問題は緊密の中身だ。同首脳会談の2週間前、米英首脳会談が行われ、「米英の特別な関係」を確認し合っている。米英の特別な関係とは、核兵器の共有にほかならない。その米英関係が日米同盟のモデルというのが従来のアメリカの態度である。トランプ大統領の最初の首脳会談の相手がイギリスのメイ首相、2人目が安倍首相であることを考え合わせると、トランプ政権は日米間の米英的特別関係化に一歩踏み出したと捉えるべきだろう。トランプ政権は近い将来、米国製核兵器の保有をわが国に求めてくる、と私はみる。
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