梅雨の季節がやってきた!《紫陽花を詠んだ歌》

万葉集には二首のみ。

言問はぬ木すら味狭藍諸弟(もろと)らが練の村戸(むらと)にあざむかえけり(大伴家持 巻4 773)
紫陽花の八重咲く如やつ代にをいませわが背子見つつ思はむ(しのはむ)(橘諸兄 巻20 4448)

そして平安後期になるとしばしば詠まれるようになった。

あぢさゐの花のよひらにもる月を影もさながら折る身ともがな(源俊頼『散木奇歌集』)
夏もなほ心はつきぬあぢさゐのよひらの露に月もすみけり(藤原俊成『千五百番歌合』)
あぢさゐの下葉にすだく蛍をば四ひらの数の添ふかとぞ見る(藤原定家)