現代時評《韓国大統領選の結果と北朝鮮情勢》:片山通夫

周知のように、韓国ではリベラル派の大統領が誕生した。早速トランプ米大統領は、新大統領に「会いたい」とメッセージを送った。現実的にみて、北朝鮮が中国の庇護から離れて「暴走」するのを抑止するには、韓国にリベラルな政権が生まれることが重要だ。
 韓国の前政権の様に、ぎりぎりのところで軍事衝突を避けるような政策は、決して朝鮮半島の安定にはつながらない。そういう意味でも今回の文在寅氏の当選は大きな第一歩だと言えるのではないか。また韓国からの報道によると《「光化門大統領時代」を力強く語った。文大統領は就任の辞の中で「まず権威的な大統領文化を清算する」とした上で「準備が完了すれば現在の大統領府から出て光化門時代を切り開きたい」と述べた》とある。

簡単に言えば権力をかさに着た大統領ではなく、国民と共に歩むという意味だろう。

そして閉鎖的な前政権とは一線を画するということになろうと考えられる。

ただ、大統領はやはり大統領であり、現在抱えている北朝鮮との問題や韓国経済などの諸問題を、どのように具体化できるか今後の手腕にかかってくることは言うまでもない。

 

北朝鮮からは今のところ論評はないようだ。しかし同国の経済状況や同国を取り巻く国際情勢を鑑みると、韓国の新大統領の考え方や最近のトランプ政権からのメッセージに、悪い感情を持つとは思えない。直ちにどうなるものでもないだろうが、38度線をはさんだ会話や交渉、太平洋をまたいで米朝の会話が実現するのはそんなに夢物語だとも言えないのではないか。