現代時評プラス《外交が欠落している》:片山通夫

北朝鮮が核実験をし、そしてミサイルを打ち上げる。日本はてんやわんやの大騒ぎだ。
4月17日の産経Bizでは、「北ミサイル、どう身を守る 情報を見極め/地下街へ避難/地面に伏せる」と称して記事を掲載している。もう「戦争まっただ中」なのだ。 曰く「ミサイル攻撃を受けたら」と言う項目では、着弾地域を特定するのは困難なので、屋外にいるときは、頑丈な建物や、地下街に逃げる。核爆発には、遮蔽物の陰に身を隠して、建物や地下街に。また行政などの指示に従って医師の診断を受ける・・・・。云々(でんでんではない、念の為)。

この記事は決して戦前の記事ではない。今、この4月17日の記事なのだ。
どうも何かがおかしい。「敵からの攻撃」以前に、3・11で見られるように、地震や津波が原因で原発の暴走が起こる危険のほうが怖いと思うのだか。またBizが書くように「ミサイル攻撃を受けたら」、大都会にいる場合は、近くに頑丈なビルや地下街がある場合もあるだろうが、大方の都市では、そんなに大規模な地下街もないし、あっても核シェルターのような設備もない。
笑っていられないのだが、笑ってしまったのが次の一節。
《東京女子大の広瀬弘忠名誉教授(災害リスク学)は「仮にミサイルが着弾すれば、『次はどこに来るんだろう』といった臆測や噂が拡散し、パニックにつながるおそれがある」と指摘。「大事なのは、国などが確度の高い情報を国民に十分に提供すること。受け取る側も、正確な情報なのかをきちんと判断しなければいけない」と話す》。

残念ながら、嘘と隠ぺいに明け暮れている現政府のどこに「国などが確度の高い情報を国民に十分に提供すること」を期待できるのだろうか。広瀬弘忠名誉教授(災害リスク学)は夢を見られているのか、それとも本気で言っておられるのなら、正気の沙汰ではない。
いや、教授は「大事なのは、国などが確度の高い情報を国民に十分に提供すること。受け取る側も、正確な情報なのかをきちんと判断しなければいけない」 と言っておられる。至極まっとうだ。

さて産経子さん。国などに「確度の高い情報を国民に十分に提供」するよう、強力に働きかけるべきだ。隠ぺいと嘘ばかりの情報を垂れ流し続けているに向かって。

いやそれよりも、外交交渉を進めるべきだ。韓国、中国やロシアを巻き込んで、当の北朝鮮と!

我が国はアメリカの尻馬に乗ることしか出来なくなっている。独自の外交を展開すべき時だ。男を挙げるチャンスだぞ、安倍晋三君。